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堕天使=悪魔とドラゴン家に到着

 村を出てから、西南に向けて、のんびりドラゴンに言葉を教えながら、歩く事、約2時間、普通に歩けば1時間程の距離を、言葉を教え、串焼きを与えしながら、しっかりとドラゴンの様子や学習能力をつぶさに観察していたのだが、龍の中でも聖龍と言われる上位の竜種の中で最も温厚で知能が高いフェザードラゴンだけあって、物覚えの速さは目を見張るものがあった。

 街に着く頃には、日常の挨拶や道中で見かけた木や草花、動物そして特に薬草の名前や効能を理解していた。


 特に薬草とその効能は、街に着いてからの仕事の為に詳しく教え込んだ。


 そして、いよいよ街に着いた、この街は数年前に、小さな集落の付近で発見されたダンジョンのお陰で、冒険者やハンターが集まり急速に拡大した新しい街で、荒くれ者が多く決して治安が良い街とは言えないが、一攫千金を狙う冒険者相手の商売人が多く参入し、商業都市としての一面もある。


 かく言う私も、冒険者相手の商売をするつもりで、この街で良い立地条件の場所に家を出現させたのだ。

 場所は、街からダンジョンに向かう道の街の西端で診療所兼薬屋を営む予定なのだ。

 その為ドラゴンに薬草の知識を詰め込んだ、幼女の姿をしていても、最強種のドラゴンだ幼体であっても、ゴブリンやオーク程度に遅れを取る事はないので、薬草採取を任せる予定だ。


 そして街に入ると、


「なぁ、お主も人間の社会の中で暮らすのだから、呼び名が無いと不便なんだ、しかし、お主は、儂の付けた名前をことごとく却下した、そんなわけで、エルディオス(仮名)の様に仮の呼び名として、ドラゴンと言う総称の頭をとって、ドラちゃんと呼ばせて貰う、これは、お主が嫌だと思っても決定事項じゃ!わかったな!」


 ドラゴンは、コクリと頷くと、


「仮の……呼び名なら………しかたない。」


 仮ではあるが、これでやっと、コヤツの呼び名が決まった。

 しかし、最初に捕獲した時に、白くて可愛いからと、名付けたポチやシロと言う名のどこが気に入らなかったのか、未だに謎である。



「では、ドラちゃん家に行く迄に、一仕事頼まれてはくれんか?

 本来、儂がするべき事なのじゃが、儂は、ほらこの通り、エルディオスを抱いている、お主に抱っこさせると、儂が幼女を、こき使っている様にみられるし、それも先々困るので、赤ん坊よりも、はるかに軽い、この、のぼりを持って家まで付いて来るだけでいいのじや。」


 そう言って、何も無い所から、のぼりを出現させた。 


「分かった、やる。」


 そう言ってドラちゃんは、のぼりを持って私の後ろをトコトコ歩いて付いて来る。

 のぼりには、



 美人ヒーラーによる癒しの空間

  エルディオス診療所 近日オープン

   各種ポーション販売いたします。


 と書き込まれている。


 この、のぼりを持ったドラちゃんと街の東側から、ダンジョンのある西側まで、ゆっくり歩いた、途中、多くの好奇の目に晒されたり、ガラの悪い連中にナンパされたり、絡まれそうになったりもしたが、全てレダが股関を蹴り上げて撃退して、家に到着した時には、既に辺りは、夕闇に包まれていた。

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