試験当日、それぞれの朝
「ふぁ~~あ!いかん、興奮し過ぎて、全然寝れんかったのじゃ!
もうすぐ集合時間じゃと言うのに、完全な寝不足ではないか!
急いで用意せねば!」
慌ただしく顔を洗うために、洗面所に駆け込むアレイシアの後ろを着替えを持って付いて行く風の精霊。
洗顔後、精霊に渡されたゴシック調の衣装に身を包むと、今度は、火の精霊が持ってきた、干し肉をブン取りながら、駆け足で屋敷を飛び出して行く。
今朝のアレイシア、1日の始まりは慌ただしかった。
所変わって、女子寮の一室では。
「いちいちドレスに着替える時間も、考えてみれば、バカになりませんわね。
レオ君が言う通り、ドレスは休みの日だけが妥当ですわ。
それにしても、レオ君の魔法、最初の1日しか見る事が出来なかったのは、残念でなりませんね。
まぁ、見て教えて貰ったからと言って、簡単に真似の出来る様な魔法ではなかったし………
いずれ私もあれ程の魔法を撃てる様に精進しなければなりませんね。」
2年生主席のサファイアは、既に着替えを済ませ、これから食堂に向かおうとしていた。
同じく女子寮の3年生のエレナの部屋では。
「あんたら、何時まで人の部屋で寝てるつもりなの!
早く起きないと遅刻するわよ!」
朝から大声で叫ぶエレナは、今回、魔導師ギルドで昇級審査に臨む6人の中の1人。
昨夜、5人の仲間が、最後の足掻きと、彼女の部屋で勉強会を開いていたのだが、あまり勉強は捗らず結局、全員で寝落ちしていたと言う、トホホな結末であった。
彼女達の朝も、慌ただしい始まりを迎えた。
その頃、レオとレイナ、ルナの3人は、丁度、朝食を終えて時間をもてあまし気味に話しをしていた。
「ねぇ、レオ、集合時間までまだ少し有るけど、この後どうする?」
「少し早いけど、集合場所に行きますか?」
「そうだね、レオ君の言う通り、向こうに行けば誰か居るかもしれないから、少し早いけど行ってみよう。」
ルナさんが、同意してくれたので、3人で集合場所に行く事にした。
集合場所の校舎のメインエントランスの前には、既にノーナさんが居たので、挨拶を交わし、お互いの緊張を解す様に軽い話をしていると、
校門の方から、干し肉を咥えたアレイシアさんが、駆け込んできた。
レオを見付けたアレイシアは、駆け込んだその勢いのまま、レオに飛び込んできたので、思わず避けてしまった。
目標を失なったアレイシアは、レオの側に居たルナの胸に顔を埋める形で止まる事が出来たのだが、ルナの胸から、顔を離し、微かに膨らみのある自分の胸を撫で下ろした後、年齢からすれば、大きく育ったルナの胸を両手で揉み始めた。
ルナが「ぃやん、」と言うとほぼ同時にレイナのチョップがアレイシアの頭に決まった。
「何をするのじゃ!痛いではないか!」
「あんたこそ、何してんのよ!」
「妾は、何を食ったら、こんな羨ましいオッパイになるのか調べておったのじゃ!」
「無理無理、エルフは貧乳が多いから、無駄な努力をせず諦めなさい!」
「お主、言うてはいかん事を!」
「まぁまぁ、レイナさん、人は、無駄と分かっていても、僅かな夢にすがりたいものなのですから、虐めてはいけませんよ(笑)」
「ルナよ、お主も、思い遣りたっぷりの言葉で妾を貶しておろう!」
「理事長先生、落ち着いて下さい、」
「その方は、2年生次席のノーナか。」
「理事長先生、胸を大きくする方法を教えてあげますから、2人を赦して下さい。」
「本当にそんな方法があるのか?」
「ええ、効果はバッチリですよ。」
「どうすれば良いのじゃ!」
「それは、愛しい殿方に揉んで貰えば宜しいのです(笑)」
「そうか、その様な方法があったのじゃな!
では、早速ダーリンに揉んで貰うとするか!」
そう言ってアレイシアさんは、僕ににじり寄ると、
「さぁ、ダーリン遠慮なく、思う存分、妾の胸を揉みしだくがよい!」
アレイシアさんに、迫られて思わずレイナさんとルナさんの方を見ると、何かニマニマと笑っているので、取り敢えず、逃げる事にした。




