レオの知識(2)
一旦、寮に戻り制服を着替えて、食堂でサファイアさんが来るのを待った。
サファイアさんが来るのとほぼ同じに、レイナさんとルナさんが来て、
「寮の談話室で、理事長直々に座学の講習するらしいから、レオ君一緒に行こうよ。」
ルナさんに誘われたので、サファイアさんを伴い談話室に行こうとすると、その話しを聞いていたノーナさんも、
「理事長先生の座学、僕も聞きに行って良いかな?」
と言って付いてきた。
談話室に入ると、理事長のアレイシアさんが、何か意味有げな笑顔で、
「予定外の生徒が、来たようですが、これも勉強熱心な事で、妾は、嬉しくおもいます。
では、今日の座学の講師は、レオ様にお願いいたします。」
「「「?」」」
僕は、サファイアさんとノーナさんと顔を見合わせると、ノーナさんが、
「理事長先生の座学講座じゃないんですか?」
「今回は、何かと謎の多いレオ様の魔法について、妾達がレクチャーして頂こうと思って、レオ様を、お呼びさせてもらいました。」
「謎って、一応、物理法則に基づいて、魔法を展開しているのですが、まぁ、たまに物理的に無理ぽい所を魔法でどうにか形にしたりもしますけれど。」
「レオ君、君の知る物理は少しだけ、我々の知識の枠からはみ出している様に思えるから、解らない事を、君に質問して補足してもらいたいんだよ。」
レイナさんが、この座学講座の趣旨を簡単に説明してくれたので、
「まぁ、そんな理由ならば、僕に上手く説明出来るのか解りませんが、説明出来る範囲内でこたえますよ。」
と、こんな感じで、理事長先生の座学講座から、僕への質問大会に変更になった。
そして、一番に挙手したのは、サファイアさんだった。
「今日、レオ君に声をかけた理由なんですが、収束型フレアは通常、あの速度で放たれたら空気抵抗を受けて先端から拡がっていくと思うのですが、どうやって制御しているのですか?」
「あっ、成る程、僕も最初、どうすれば拡がらなく出来るのか悩んだのですが、早い話が、空気の抵抗をゼロにしてしまえばいいんですよ。
簡単言えば、フレアの射出速度と同じ速度の風魔法で収束された炎の通り道を作っています。」
「と言う事は、2つの魔法を展開しているのですか?」
「厳密には、3つです、フレアと風魔法だけで制御しようとした場合、少し太めのロープみたいになって、思った中心温度が得られなかったので、僕の収束型フレアは、炎の中心部を重力魔法を通して思い通りの細さにしていますが、難しいので、風魔法だけで制御した方がらくですよ。」
僕の説明を聞いたアレイシアさんとサファイアさんは、少し青ざめていたが、気を取り直した様に、次は、アレイシアさんが、質問してきた。




