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サファイアの独り言

 レオと食事済ませ、暫しの会話を楽しんだサファイアは、部屋に戻ると、勢い良くベッドにダイブした。

 実家はおろか寮でもした様がない、公爵令嬢としては、甚だはしたない行為ではあるが、サファイアの今の喜びを表す為の行為としては、少し控え目にも思える程、気分が良かった。


 何故なら、教師以外で初めて自分よりも格上に思える魔法の使い手と仲良くなれたのだから。

 しかも、この学院に入って初めての友達として、尊敬に値する人物。

 それが、如何に自分よりも年下の学生であろうとも、 レオの将来の希望が、余りにもその魔法の実力を考慮しない進路を希望していたとしても、彼の夢は、他人の将来を照らす、彼の人間性と、その優しさをサファイアの胸に刻み込んだ。


 サファイアは、ベッドにダイブした後、うつ伏せの状態でレオとの会話を、脳内で反芻し終えると、

おもむろに枕を抱き締め、


「レオ君、可愛かったなぁ~、学院の弟にしたいNO.1って言われるの解るわね、本当に弟に成ってくれないかしら?

 でも、従姉妹のシャーロットにも似た顔立ちだから、女装させて妹でも、いいわね♡」


 等と、サファイアが妄想たっぷりな独り言を言ってる頃、サファイアとの会話の後、娯楽室でグレン達と遊んでいたレオは、背中に寒気を感じ身震いしていた。

 身震いするレオの見たグレンが、どうかしたのか?

 と聞くと、


「何か昔のトラウマを思い出した。」


「トラウマって何だ?」


「僕、こんな顔してるから、小さい頃、近所のおばさんや、姉さん達に女の子の格好させられた事が何度かあるんだ!何か今、その事を思い出して………」


 そして、このグレンに打ち明けた何気無い一言がレオに悲劇をもたらすのは、そう遠くない未来。

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