レダ達とアレイシア~カルナとルナ
レダ《分身体》とカルナ《分身体》が学校に来た時と帰る時の話しです。
話しは、少し遡りレダ《分身体》がレオの学院を訪れた日の午前中の理事長室。
「レオと私達の本体の方が、こちらにお世話になっております、レオの姉のレダと申します。」
「同じく私は、カルナと申します。」
「これは御丁寧に、私が理事長のアレイシアです。」
3人は、差し障りのない挨拶を交わすと、
「事情は、本体の方から聞いておりますが、王城に忍び込ませた手の者(猫)からの情報が手に入りましたので、ここにお持ちしました。
なお、これからの会話の内容は、リアルタイムで、念話を飛ばして、本体の2人にも聞いて頂きます。
宜しいですね?」
アレイシアは、勿論と首の縦に振った。
カルナが映像用クリスタルをポーチ型の収納バッグから出して、机の上に置きながら、レダが話を進める。
「結果的に申しますと、王子とレオは、双子の兄弟であることは、まず間違いないようです。
これは、王城内での会話記録で、判明しました。
次に、クリスタルの映像を御覧下さい。
王子は、国王によく似ておりますが、レオは、王妃によくにている事から、一卵性双生児ではなく、二卵性双生児の様ですが、見る人が見れば王妃様の子供とバレるかも知れません。
更にこちらの映像の王女の顔を見ると、髪の毛の色以外は、そっくりなんですよ。
この髪の毛の色で、血縁関係はないと言い切れないですかね?」
「確かに、これは、髪の毛の色がおなじならば王妃様と王女様と並べば親子兄妹と判るレベルですね。」
「髪の毛に関しては、昔、カルナが、ドラコンの血液を飲ませた時に、何故か色が変わってしまったので、他人の空似と血縁関係を誤魔化す事が出来るでしょうが、卒業後の進路が、あまりに優秀過ぎると、王国の方から強制的に、進路を決定される恐れが有ります。
なので、早急に魔導師ギルド辺りで称号を取らせて強い繋がりを作ってしまうなりすれば、国もあまり強く城勤めを強制出来ないと思うんですよ。」
「それならは、すぐにでも、試験を受けさせませんか?
レオのレベルならば、今すぐにでも導師位の称号は、訳ないはずですから。」
「ならば、受付の間に合う一番早いところに申し込みをしておきますね。」
「それで、宜しくお願いします。」
と、こんな感じでレオの魔導師ギルドでの試験が、本人の了解無しに決まってしまった。
その後は、お茶を飲みながら、分身体のレダとカルナは念話を切り、本体である、レイナとルナの愚痴をアレイシアに聞かせていた。
アレイシアは、レダ達《分身体》とレイナ達《本体》は別人格である事に少し驚いたが、同じ個人でこれ程違いが出る事が少し面白かった。
アレイシア自身は、分身体の方が付き合い易いから、こちらが主人格だったらと内心思っていた。
そろそろ昼食の時間というところで、カルナが、
「折を見て、これをレオに渡して下さい。」
と、ポーチ型の収納バッグから、一振の刀をアレイシアに手渡した。
「刃を確認しても宜しいですか?」
「どうぞ、私の鱗と角を鍛えた刀ですが、御覧下さい。」
アレイシアが鯉口を切り、鞘から刀身を引き抜くと、薄い紫色を帯びて透き通った刀身が現れた。
「何ですか?この国宝級の業物は?」
「私の鱗と角を、私が自分のブレスで鍛え上げた刀ですが、一応、守り刀として、鍛えてありますので、色んな加護を付与してあります。
この学院には、校外実習があると聞いたので、その時には、この刀を持たして下さいね。」
「これ程の物を預かるのは、恐れ多いと言うか気が引けるので、出来れば、カルナさんから、直接レオ様に渡して頂けませんか?」
と刀を鞘に戻し、カルナに手渡した。
「それならば、少し時期が早い気もするのですが、後で渡しておきましょう。」
と刀を再びポーチの中にしまい込んだ。
その後は、食堂~講義の流れになり、レダ《分身体》とカルナ《分身体》が帰る時に、レオを呼び出しカルナの鍛えた刀を渡しながら、レオの頬に口付けをした。
少し離れた場所から、レオを見ていたルナに見せ付ける様に。
ルナは、「私の分身体の分際で、私のレオに~!」と頭から湯気が出そうな程怒り狂っているのを見たレイナが、
「自分に嫉妬するんじゃない(笑)」
と微笑んでいた。
分身体のカルナの方は、日頃レオと一緒なんだから、たまには、いい目をしてもいいじゃない!とルナに向いて、舌を出しながら念話を飛ばしていた。




