レオの1日(番外編3)
「あー、ビックリした、何で理事長先生が、寮に来るのよ?
お陰で、魔法の事聞けなかったわ。」
自室に戻ったサファイアは、1人愚痴をこぼしていた。
彼女は、ドームの壁を破壊した魔法について、レオに質問しようとしていたのだが、従来、人と必要以上に関わりを持たないが故に、自分から人に声を掛ける術を持たなかった。
ましてや、ターゲットは、3年の先輩達に囲まれている。
いくら魔法の技術が、学年1位であっても、自らを小心者と自覚するサファイアには、とても話し掛ける事など到底無理なことであった。
しかし、飛び級入学とは聞いていたけど、あれ程小さくて可愛い男の子が、ドームの壁を破壊する程の魔法を使えるなんて。
どうにかして、友達になって彼と魔法談義をしてみたい。
そう、彼女サファイアは、魔法が大好きで、友達になるなら、自分よりも魔法の知識や技術が、上の人がいいと常々思っていた、そんな理由で同じ学年には、友達が1人もいなかった。
しかし、どうやったら彼に話し掛ける事が出来るのだろう?
彼の周りのは、いつも誰かが居る、小心者の自分に話し掛ける事など…………
サファイア・オールマン2年は学年主席、公爵家令嬢、彼女の苦悩は始まったばかり。
寮の娯楽室を抜けて食堂から飛び出し校舎へと駆け抜けて行く小さな影、理事長のアレイシアは、頬を染め天にも昇る気持ちで走り続けていた、
「レオ君にチュウしちゃった~~~~♡」
最後の始祖エルフと言われる年齢不詳で実は王国最強と言われる大魔導師、見た目は10歳位の少女、その言動も見た目通りの少女だった。
女子寮の一室、3年の、特優学級の女子6人が集まって、ワイワイとお喋り中。
「今日は、レオ君の護衛が居なくて、ラッキーだったね!」
「でも、何で護衛の2人居なかったんだろうね?」
「あの2人綺麗だから、いい男でも、見付けたんじゃない?」
「コクられて、男を振る事は有っても、レオ君をほって男を作るとは思えないわ。」
「そんな事は、どうでもいいけど、誰か気付いた?2年のサファイアが、凄い顔でレオ君の事を睨んでたわよ。」
「あの根暗の冷血女が?」
「レオ君が、私達を侍らしてたのが気に入らなかったんじゃない?」
「レオ君に危害を加えないかしら?」
「ヤバイわね、みんなそれとなく注意しておいてね!」
「でも、レオ君も可愛いけど、グレン君も、いい線いってない?」
「あっ、あんたもそう思う?あの子、将来、絶対にいい男になると思うわよ。」
「今から仲良くしておいて損はないわね。
グレン本人の居ない所で、中々の高評価を受けている。
女3人集まると姦しいと言うが、6人集まって年下の男の子の話で盛り上がっている。
彼女達の女子会は、まだまだつづく。」
所変わって、男子寮の一室にて、
「あ~~~~~~!3年の先輩達、いい匂いだったなぁ~~~~、レオの奴が羨ましいぜ。
俺も可愛く生まれたかった。」
と悶々としているグレンだが、以外にも、3年の女子に人気がある事を彼は知らない。




