レオの1日(2)
本日2本目、短いです。
本日最後の授業、魔法の授業は、結界で覆われたドーム型の建物の中で行われる。
教室から、ドームに移動していると、ルナさんが横に来て、
「レオ君、さっき剣術の授業、何か動きが鈍かったわね。」
少し心配そうな面持ちで聞いてきたので、正直に、
「少し、お昼を食べ過ぎちゃって、動くの苦しかったんですよ。
でも、今は大丈夫ですよ。」
いつも僕に良くしてくれるルナさんに、心配をかけたくなかったので、笑顔で応えた。
「それなら良いけど、体調が悪い時は教えてくれたら、回復魔法掛けてあげるのに。」
と微笑んだルナさんの笑顔に、妙な親近感を覚えた。
そうだ、ルナさんって髪の毛が黒い事を除けば、カルナ姉ちゃんに、よく似ているし、何か安心出来るんだよなぁ。
「レオ君!5属性使えるんでしょ!今日の授業は、自由に魔法を撃てるから、どんな魔法が使えるのか見せてね!」
アレイシアさんが僕の左腕に手を組みながら言ってきた。
「自由に魔法を撃てるのですか?」
「そうよ、特優学級の魔法の一番最初の授業は、魔法の撃ちっ放しを見て、教官が個別にカリキュラムを組むから、遠慮せずにバンバン撃っていいのよ。」
「そうなんですか?姉さんに魔法理論や魔法を教えて貰っていたけど、あまり大きな魔法って禁止されていたから、使ってもいいなら、少しワクワクしますね。」
そして、授業が始まり、先ず1人づつ的に向かって、最大魔法を撃ち込む事になり、最初は、僕の番だった。
「じゃあ、取り敢えず、一番殺傷能力の高そうな魔法を撃ちます。」
と教官に言って、収束型フレアと唱えた。
これは、炎属性の魔法なのだが、通常、炎属性の魔法は、派手に拡散するのだが、魔力を緻密にコントロールして一本の糸の様に発射するので、一点にかかる熱量は計算上では、通常の炎属性の魔法の数千倍になるはずだと思う。
まぁ、机上の計算の話しなんだけど………
で、結果は、的に当たった瞬間に的が蒸発して、建物内の結界が熔けて穴を開けてしまいました。
更には、建物の壁を溶かし、外の結界に穴が開いた瞬間に、凄い音でアラートが鳴り響き、授業が中断して、結界の修復作業が行われる事になり、その為、この日、魔法を撃ったのは僕だけでした。
教官とクラスメイト達が僕を見る目が少し変わっていたのに、少し胸が締め付けられたのだが、レイナさんとルナさん、アレイシアさんだけは、僕を暖かい目で見てくれて、「凄い魔法だった。」と誉めてくれたけど、他のクラスメイトに、
「授業の時間を潰してしまって、ごめんなさい。」
って謝ったのに、みんなの態度がよそよそしかった。




