レイナとルナは?
話の流れで、少しずつ小出しにしていましたので、既に気付いた方も居るかもしれませんが、レイナとルナの正体が今回明らかになります。
レオが理事長室に入室した頃、女子寮の一室ではレイナとルナが密談をしていた。
「うむ、レイナの言う方向で、話しを進めるとして、分身体にも、一応連絡しておいてね。」
話が纏まり、どうやらルナがレイナの出した案に納得したように答えると、レイナが念話を飛ばす。
ユ·スのエルディオス産婦人診療所では、レイナからの念話に応えるレダとカルナの姿が、待合室にたむろする、メリッサ達常連の奥さん達の中にあったが、レイナの念話を受けた時に待合室を後にして、2人は、今は、主の居ないにレオの部屋に入って行った。
「レイナ、いや、本体よ、何があったのじゃ?」
「いや、少しマズイかもしれないのじゃ。
どうやら、2ヶ月後の競技会に国王が、視察に訪れるらしいのじゃが、どうもレオを見に来るようなのじゃ。
ハッキリ言って、あの子は確実に目立つ、そうなれば、後々、国の重要な役職に推挙されるやも知れん、もし王城内ででも働く様になってみろ、権力欲と金欲にまみれた世界にドップリと浸かってしまえば、素直で清らかな、あの子の心が汚されてしまう。
儂は、そんなの嫌じゃ!
現在、儂とカルナは、姿を変えて、レオに内緒でクラスメイトとして、学院に潜り込んでおるじゃろ、だから正体を証すわけにもいかんから、そっちのレダとカルナで、将来、王城に勤める様にならないで欲しいと、お願いして欲しいのじゃ。
儂もルナ(カルナ)も卒業後は、レオと一緒にのんびり暮らしたいのじゃ!」
「まだ1年生に成ったばかりなのに大袈裟じゃのう、大体本体達よ、そなたらは、どれ程レオが好きなのじゃ?
それ程好きなのなら、学校等行かさず、ここでずっと一緒に居て可愛がっておれば良かったのじゃ。」
「そうは言っても、レオには、ちゃんとした資格やステータスを与えてやりたかったし、同年代になって、仲良くしかったんじゃ。
第一、儂は、カルナと違って、元々は母親枠だったのじゃ、今でこそ、お姉さんって呼んで貰えておるが、将来、伴侶に成るのにハンデがあるじゃろう!」
「自分の本体とはいえ、面倒臭いのぅ、一応、近いうちに、レオに会ってその様に話してはみるが、将来、何をするかはレオ自身が決める事じゃから、あまり期待するでないぞ!」
「すまぬ、こちらに来る時は儂にも、一声掛けてくれ、レオのクラスメイトとして、一緒に会うから。」
「わかったわかった、面倒臭い奴じゃのぅ。」
「面倒臭くて悪かったな!それもこれも、可愛いレオが悪いのじゃ!」
「本体のお主が、そんなに乙女とは思わなかったわ(笑)」
「五月蝿い、笑うでないわ、それでは後の事は頼んだぞ!」
こうして、分身体と本体の念話が終わった。
レイナは、
「おのれ、分身体のクセに、最初に性格の設定を失敗したかも知れんな。」
ぶつぶつと独り言を言いつつ、ルナを見ると、
「交渉成立?」
「あぁ、どうにか、こちらの思う様に動いてくれるであろう。」
「なら、あんしんだね。」
「分身体がレオに会いに来る時、儂らも一緒に会って話しをするから、お主も、しっかりと頼むぞ。」
こうして、レダとカルナの分身体が、近く王都に来る事になったのだが、本体であるレイナとルナの計画が思い通りになるのかは、まだ誰も知らない。
次回は、レオと理事長の話しに戻ります。




