堕天使=悪魔、エルに名前を授ける
思ったより、診療所の話しを引っ張ってしまいました。
エルが2歳に成った頃。
エルディオス産婦診療所で取り上げた子供の数は、300人に上ろうとしていた。
しかし、出産ラッシュは、まだ、終わったわけではない。
レダの精力剤は、カ·スヤの村や周辺の村や街にも広がりを見せ、周辺地域でも空前のベビーブームを巻き起こしている。
そして、レダの診療所は、分娩台出産という、革新的な方法を世に広めた事もあり、既に予約が取れない状態になっていた。
1年前に診療所を拡張したにも関わらず、常に入院患者で、病室は満員状態な上、少し前にスタッフとして手伝ってもらっていた3人の若い助産婦に技術と分娩台を与え、支店として3軒の分院を作ったのだが、そちらも繁盛している。
そんな中、エルは、診療所の中を、トコトコ歩きながら、レダやカルナの後を付いて、手伝いの真似事をする姿が多くの妊婦さんの目に留まり、さらに多くのファンを集めていった。
そして、女の子を産んだお母さん達に、うちの娘の旦那にならない?と迫られる姿が頻繁に目撃されるようになり、時には、退院する患者に連れ去られそうになった事も屡々あった。
しかし、診療所の拡張と共に広くなった待合室の中に、本格的に新設された、カフェスペースの常連と化したメリッサ達によって、エルを連れ去ろうとしても、ことごとく阻止されて、事なきを得ている。
そんな日々を過ごしながらも、近所の奥さんや、レダとカルナの愛情を、たっぷり受けて育ったエルが3歳に成った頃には、診療所に来る常連の奥さんが連れて来る子供達の、優しいお兄ちゃんとして君臨していた。
常連の奥さん達は、子供の連れて来ては、エルに子供を預けて、連れ立って買い物へ行き、買い物が終わると、診療所のカフェスペースで、井戸端会議に興じながら、エルやカルナに買ってきたおやつを渡したりと、完全に託児所兼集会所と化していた。
そんなエルも、子供達のいない時には、レダとカルナに、愛情を注がれ、また、将来の為にと、色んな教育を受けて5歳の頃には、読み書き、簡単な計算は出来る様になっていた。
そして、いよいよレダが思うパラメーターに達したので名前を授ける事になった。
○○=エルディオス ヒューマン 5歳
Lv 0
HP ?
MP ?
膂力 23
魔力 110
知力 45
魅力 78
俊敏 32
器用 45
体力 30
抵抗 82
運 235
これが、名前をつける直前の数値だった。
レダによって、レオと名付けられ、
レオ=エルディオス ヒューマン 5歳
Lv 1
HP 70
MP 120
膂力 55
魔力 165
知力 54
魅力 82
俊敏 60
器用 55
体力 62
抵抗 100
運 254
転生者 聖龍の加護 聖邪の加護
堕天使の寵愛を受ける者 聖龍の伴侶(予定)
診療所のアイドル 業の奇跡(未取得)
Lvが1になり、パラメーターが上がり、レダとカルナは、顔を見合わせて喜んだのたが、読めなかったモノが読める様になった。
しかし未取得?これは、まだ、条件に達していないという事なのだろうが、堕天使の寵愛を受ける者と、聖龍の伴侶には、レダとカルナの2人で顔を見合わせて赤くなってしまった。
何はともあれ、エルは、レオと言う名前を付けてもらい、元々5歳児にしては高すぎるパラメーターが、更に大幅に増える事になった。
「ねぇレダ?何でレオって名前にしたの?」
カルナが、レダに名前の理由を尋ねると、
「この名前は、昔、放浪した別の世界に居た人の名前から一部を頂いたのだ、その者は、レオナルドと言う名前で、芸術、医術、文化や発明にと多岐に渡る才能を開花させた偉人なのだ。
この子にも、1つの才能ではなく、数多くの才能を花開かせて欲しいから、この名前にしたのじゃ。」
「レダもこの子が大切なんだね。」
「ま、まぁ、こうして、一緒に暮らしておるとだなぁ、色々と情も湧くし、か、可愛いとも思うし、実の子の様にも思っておるわ。」
そう言ったレダの顔は、真っ赤になっていた。
次回は、閑話が入る予定です。




