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堕天使=悪魔お産の予約を受ける

 今回、エルとドラちゃん改めカルナは、お休みです。


 前回、出産したメリッサさん、その他の奥さん達とレダのお話。

 メリッサのお産に立ち会った3日後、近所の奥さん達の憩いの場となってしまっているレダの診療所の待合室では、楽しそうに、世間話をしている奥さん達の中に、メリッサと、産まれたばかりの赤ん坊がいた。

 そしてテーブルを囲む他の4人の奥さん達、それぞれ妊婦さんだった。


 メリッサが、診療所に来た時に、レダは、産後1週間は、安静にしてなさいと、語気を荒げたのだが、何故か妊娠する前よりも、身体が軽いから、大丈夫とニコニコしている。

 それでも赤ちゃんの首が座る迄は、赤ちゃんを外に出すな!と言うと、今日だけだからと居座ってしまった。


 メリッサが来てから、程無く他の奥様方も集まり、お産の時の事など、愉しげにワイワイと喋っていたが、メリッサが思い立ったように、お産の代金と言って金貨2枚を渡しに来た。


「ごめんなさい、レダさん、相場よりも、少し少ないんだけど、お産の代金、取っといて、足りなかったら言ってね、今、お金ないけど今度、持ってくるからね。」


 申し訳無さそうに、メリッサがお金を支払うと、奥さんの誰かが、


「メル、いい助産婦さん教えて貰ったから、紹介料の代わりに、私が足りない分払ってあげようか?」


 と陽気な声がした。


「お代は、これで結構ですが、もしかして、皆さんは、お産を私に頼まれるのでしょうか?」


「「「「そのつもりだけど!」」」」


「友達に紹介するって言ったでしょ!」


 メリッサは、そう言うと悪戯っぽくウインクしながら、テーブルに戻った。


 すると、初めて見る奥さんが、レダのいる、カウンターに来て、


「レダさんって言うんだね、私はエマ、メルに聞いたんだけど、凄く手際良くって、貴女が来たら、痛みも苦しみも軽くなって、楽に産めたって。

 その上、産後に貰ったポーションが凄く美味しくて、お産の疲れも無くなったって聞いたから、私も断然レダさんにお任せしたくなったのよ♡」


「そうなのですか?

 ところで、皆さんは、どちらでお産なさいますか?」


「エッ?普通自宅か、実家じやないの?」


「この診療所でも、お産出来ますよ。」


「ここで?」


「まぁ、ここまで来たり、赤ちゃん連れて帰るのが面倒かも知れませんが、万一の場合、ここには、色んな薬も有りますし、産後3日程、入院になりますが、産後の体調を見ながら適切な食事と、体力回復のポーションを提供しますよ。」


「でも、診療所で、お産するなんて、初めて聞いたわ。」


「そうですよね、こちらの国では、お産は、家でって言うのが一般的ですが、私が医療と魔法を習った国では、お産は、産院って言うのが普通でしたので。」


「へ~、そんな所も在るんだ。」


「それに、ここには、分娩台が有るので、結構、楽に産めると思いますよ。」


「分娩台って何?」


「赤ちゃんを楽に産む為のベッドの様な台ですね。」


「何?それ気になるわね。」


「じゃあ、この中に経産婦の方居ますか?」


「私とメルだけかしら?」


 と手を上げたのは、たまに来ていたマイラさんだった。


「じゃあ、先ず、マイラさんとメリッサさん、こっちに来て下さい。

 後の方は呼ぶまで待合室に居て下さいね。」


「あら?ここって待合室だったの、喫茶スペースと思ってたわ(笑)」


 エマさんが、そう言うと皆大笑いしていた。


「ここね、大工の奥さんのナタリーさんが、勝手にテーブルとか椅子やベンチに、ティーセットを持ち込んで、こうなっちゃったのよ(笑)」


「そうだったの?知らなかったわ(笑)」


「あの奥さん、やるわねぇ(笑)」


 今回が初産の奥さん達テーブルで楽しそうに笑っている。

 レダは、メリッサと、マイラさんを連れて診察室に入り、先ずメリッサを分娩台にのせ、背もたれ等の角度を調整して、


「こんな感じで、お産の時にいきんだ事を思い出してみて。」


「これ、脚を拡げるの、チョッと恥ずかしいけど、凄い楽に産めそうだわ。」


「じゃあ、次ばマイラさん、座ってみて。」


「これ、凄い!踏ん張りやすいわ(笑)」


「マイラさん、そのまましてて下さいね、他の奥様方を呼んで来るので、感想を聞かせて下さいね。」




 他の奥様方、マイラさんとメリッサの感想を聞いて興味津々だが、やはりあの体勢が恥ずかしいらしいので、実際にお産の時の様に腰の所にカーテンをして、分娩台に座ってもらうと、これなら良いかなと言う事だった。


 その後、皆でお茶を飲みながら、質問を受けた。


 中でも、出産費用が高いのでは?と思われていたのだが、入院中の食費込みで、一般的な相場と同じと聞くと、皆、診療所での出産を希望した。


 話しを聞いた奥さん達、皆、出産の時はお願いするね、とニコニコしながら帰って行ったのだか、この5人の奥さん達によって、分娩台と言う未知の出産用の器具と産院での入院しての出産が、最新の出産だと拡散されてしまい、エルディオス診療所は、過去に類を見ない忙しさを経験する事になり、診療所の名前がエルディオス産婦診療所に変わる事になる。


 ちなみに、この時、エルは、昼寝中で、カルナは、薬草採集に出掛けていた。

 次回、出産の話しは、引っ張りません。

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