ストロングゼロから見る酒飲みの足し算と引き算
ストロングゼロを飲んで気づいたことがある。
酒飲みには二種類いる。
足し算で飲んでる奴と引き算で飲んでる奴だ。
足し算の飲み方ってどんなんよ? と言われるだろうが
ほれ、あいつと一緒に飲んでくだらねえ話ばっかだったけどすげえ面白かったとか、あの酒は美味かったとか一緒に食ったあれと取り合わせはよかったとかさ、あるじゃん。
もちろん、それはくそまずい二度と飲まねえでもいい。
それも経験だし、知見だ。
つまり知識なり経験なりが飲む度に足されていく飲み方だ。
俺だと友達がカラスミ美味いよ、と言うので名前は知ってるが食ったことないので、さっそく挑戦。
そしたら見事に失敗してな。
端麗な日本酒用意しちゃったよ、カラスミ癖あるけどうまいじゃん。これは香りがいい日本酒よりもっとどんくさい例えば濁り酒みたいのが絶対合うじゃん。
失敗した失敗した。
ってなことがあった。
カラスミは美味い。
どんくさい酒のが合う。
が足された訳だな。
その繰り返しの先にあるのが幸せかはしらんけど、人生の面白味は増すだろうな。
では引き算とはなにか?
ストロングゼロのような酒だ。
なにを引いているのかというと、ひたすら人生から時間を引き算していく。
その繰り返しの先にある寒々した人生に想像したくもないねえ。
昨日はストロングゼロ飲んで潰れて人生から六時間引かれてその代わりこんな知見を得たけど、それは最初だからであって次からはただ引かれるだけじゃん。
ええっ?ってなもんだ。
大麻とかよりよほどだめなんじゃないかこれ?
だからつうて、いい酒を飲めなんてことは言わない。
家帰ったらもう一気に飲んで気絶するように眠りたいって人にはストロングゼロなんて極上じゃん。飲み口だけはいいからぐいぐいいけるし、すぐ潰れるし。
引き算も悪いことばかりじゃない。
さっきは人生の面白味と言ったが、それを雑味と捉え、俺は仕事して飯食って寝るだけの人生でいいんだ、それが幸せなんだなんて人がいたら、引き算こそ至上、色々なもんな足されてくる飲み方なんで自分を濁らせてくるだけだし。
俺はいやだけどな、そんなの。
と同時になんで俺がテンプレ否定派とか批評批判が嫌いなのかわかった。
それで別に世の中変わらんし自分も変わらんただ時間を引き算してるだけなのに、足し算してるかのような錯覚と欺瞞があるからだ。
端的に言ってゴミ虫だよな。
ああ、やだやだ近づかないようにしとこう。