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詩(毒)

眩暈と引力

作者: 逆井文法




 街で暮らすということは

 脳の表面に皺で引かれた迷路を歩くこと

 入口がどこだろうが、

 出口は同じみたいだ

 この行き止まりをもしゴールと呼ぶのなら

 世界はあまりにも狭い


 辿りつかないために永遠に彷徨っているふりをしている


 利口な電流を気取るのは、もう打ち止めにして

 もっと電波を受け入れて、

 過充電して、

 スパークに伴う痛みさえ鮮烈に感じられたなら


 ワンルームにてひとり、

 根無し草

 蜘蛛の這う関係図から遠く浮かび上がって

 揺れる

 

 ワンルームにてひとり、

 難破船

 義務と権利の境界にささやかな飛沫をあげて

 揺れる


 ワンルームにてひとり、

 無頼の宇宙飛行士

 眩暈に倒れてひっくり返っても、大丈夫、

 天井に足がついて

 立つ




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