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第十七話 買い物

食事を終えたマオ

「美味かった~次はショッピングモールじゃの楽しみじゃ」

「では車の準備してくるから少し待っててねマオちゃん」

 とミオ

「うむ、でユウは来ぬのか?」

「うん・・・ちょっと疲れちゃった」

「まぁそうじゃろうな・・・あれだけの動きすれば疲れるのも無理はないの」

 ミオが車を玄関先まで乗り付けた後に降りてくる

「マオちゃんお待たせ、行きましょうか?あとユウはしっかり休むんですよ」

 ミオがマオの手を取り歩き出す

「いってらっしゃーい、気をつけてね」

 と手を振るユウにマオも手を振り応え車に乗り込む

車が出ていくのを見送るユウ

 四六時中続くミオの過剰なスキンシップにウンザリしていたので

マオが来てからそれが減ってホッとしているが、何処か寂しくも思うユウであった


 部屋に戻り床に就くユウ、今日はコピー技を2回も使って流石に疲れていた

コピー技は対象の動きをトレスするため火事場の馬鹿力的に普段掛かっているリミッターを

意図的に外して動くために体に大変な負荷がかかるものだった

 体が疲れているのに中々寝付けない、マオの事を考えているからだった

普段は人付き合いが苦手で身近な者としか話せず

ましてや初対面の女性と二人だけで行動するなんて考えたこともなかった

「マオちゃんは異世界からきて右も左も判らないんだから迷わないように

しっかり手を握って案内してあげて」

 とミオに言われた時も最初は嫌だなと思っていたが

マオと会話して一緒に行動するうちにマオを守ってあげたいと強く思うようになって

積極的に自分からマオの手を取って歩くようになっていた

手を繋いで歩くだけでなくマオを負ぶって歩くなんてユウ自身もビックリしている

そうやって考えていると背中にマオを負ぶった感触がよみがえってきて体が熱くなる

疲れているんだからと余計なこと考えないで無理矢理寝ようとするユウであった


 どれくらい寝たのか外が暗くなっていた、ドアを叩く音がする

「ユウ起きてハンバーガー買ってきたから冷めないうちに食べに来て」

 とミオだった

ユウが食堂に降りると皆が席についてハンバーガーを食べていた

「ゴメンね食事がこれになって、マオちゃんがどうしても食べたいというから

初代様に電話で夕食を作らないよう連絡して皆の分も買って来たの」

 とミオ

「すまんの~食べてるの見たら欲しくなってな・・・」

 とマオ

「ま、いいんちゃう? 中一の初めにこの寮に来てから初代様に毎食作ってもろてるから

久しぶりに食うと旨く感じるし」

 とケンに合わせてシノも言う

「私も・・・」

 と

「マオちゃんどうかね?初めて食べるハンバーガーは」

 と初代様

「美味いな! これだけのスパイスやソースを揃えるのは大変だろうに」

 とマオが頬張りながら答えた

「ユウ、食べたら車に積んだままのマオちゃんの荷物を下ろしてあげてね

服とか雑貨は袋のまま部屋に置いてもらえれば明日私が整理するから

テレビとパソコンとタブレットやスマホの設置設定して

マオちゃんに使い方を教えてあげてね」

 とミオが言うのでユウが答える

「了解」


 玄関先に停められた車からユウは荷物をおろしマオの部屋に運んでいく

テレビを箱から出しながらマオに聞く

「このテレビもだけど監視モニターとか並んでたのはあまり珍しくないの?」

「儂の世界でも鏡とか水晶とかに、ミオが倒した様な小さい使い魔などが記録した動画を映すからの

まあチャンネル数とか情報量とかの多さには呆れたが

リアルタイムで誰も見てくれないかもしれないものをよく放送するなとな」

 テレビ台にHDDレコーダーやテレビを載せ設定を終えていく

「パソコン大きいの買ったね・・・」

 箱から大きく重いパソコンを取り出し机に載せながらユウが言う

「うむ、ゲームをするにはこの方が良いと言われたのでな

銃を撃ち合うゲームとか綺麗な絵がグリグリ動くゲームとかやりたいならコレが良いとな」

「間違ってはいないけどマオさんにゲームができるかな・・・・?」

「ユウが儂にも出来るように教えてくれるのじゃろ? 頼りにしておるぞユウよ」

 と笑顔でマオに言われると断れないユウであった


 パソコンを設置しパソコンとともにスマホやタブレットなどのネット環境などを設定し終わって

マオに情報検索の仕方を真っ先に教えるユウ

「このページを開いてこの窓に検索したい言葉を入力して此処をクリック」

 とやって見せるユウ

「文字を入力するのは回数をこなして慣れるしかないけどね

で、検索で色々出てくるから適当に選んでクリックすれば欲しい情報が出るという感じ」

 と説明するユウに対してマオは

「次は剣道場、そして神社そして~」

 と次から次へと検索して欲しい言葉を笑顔で言っていくるので、断れずに入力していくユウ

これを日付が変わるまで続ける二人だった


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