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第十四話 訓練所

巫女様に連れられてエレベーターに乗り地下一階で降り訓練所へと入るマオとユウ

 横に細長い部屋で中には幾つかのモニターやコンソールが並んでいる

奥がガラス張りになっており下が覗ける様になっていて

その一角にドアがありそこから下に降りれるようになっている

ガラス越しに地下三階相当の位置で体育館ほどの広さの平らな床が見える

 巫女様がガラス越しに床を確認した後コンソールを操作すると

なにかの起動音が響き治まった後にガラスを覗いて見ると

平らな床ではなくポールが幾つか乱立する場所になっていた森の木々に模したようだ

 床をよく見ると、手の平大の面積がある六角柱が床一面に並び

上下に動くことで高低差がある構造物が出来るようになっている

 身近の物で例えると爪楊枝だ、円形の柔らかい樹脂に詰められていて蓋を外して

下から押すと上が押した形で出て山になる

この構造を地下一階から地下四階のスペースを使って再現している

「ユウ君、場所はこんな感じでいいかな?

あとは、訓練用のドローンやロボットを配置するからこれで動きを停めてね」

 とセラミック製の刃がない苦無を数本ユウに渡す巫女様

ミオが使ったような魔力を込めた水晶玉が使われた苦無ではないので

使う度に自分で苦無に術をまとわせる必要がある

「あと、これを着てね、あそこに更衣室があるから」

 と巫女様が服をユウに渡し部屋の隅を差す

ユウは更衣室に入り着替え始める

巫女様は更衣室のユウに向かって話し続ける

「ドローン達が出す光線がその服に当たれば音と振動で知らせるようになってるから

当たらないように頑張ってね」

「はい頑張ります」

 と部屋の隅にある更衣室で着替えて出てきたユウが言い下に降りるドアに向かう

ドアを開けると六角柱が組み合わさって階段状になっていた

階段を下りて部屋の真ん中あたりに立つユウ

 反対側にある同じような部屋の扉が開いてドローンが幾つか飛び出し周囲を旋回し始める

天井からクレーンで吊られロボットが降りてきてユウから少し離れた場所に降ろされる

「ユウ君聞こえる?」

 と巫女様がマイクで呼びかけた、ユウは手を挙げ振ることで答える

「ではこの部屋の上にある赤いランプが点いたら始めるわね」

  との巫女様の問いに再度手を振り応えるユウ

「ではスイッチON」

 緑・黄・赤と並ぶランプの内、緑が光り

「ビィッ」

 と音が鳴ると緑が消え黄のランプが光る

「ビィッ」

 黄のランプが消え赤のランプが点き

「ビィッ~」

 旋回していたドローン達がユウの元へ急降下しロボットも動き出す

それぞれの光線の発射口がユウに向く直前、ユウの姿が消え後ろにあるポールの上に現れる

ドローンが再び向かってくるのでユウは別のポールに飛び移りながら苦無に術を込める

苦無が青白く光を帯びる

 ポールに着地した瞬間に再び飛び上がり近くのドローンに苦無を投げて床に着地して移動する

ドローンに苦無が当たると青白い光が放射状にはじけ光に触れたドローンは動きを止め落下する

 避けながら苦無に術を込め避けながら苦無をドローンに投げつけ動きを止めるを数回繰り返し

旋回していたドローン全ての動きを止めて落下させた

 ロボットもユウに光線を当てようとするが動きについて行けず簡単に背後をユウにとられる

ユウの右手が青白い光で覆われていた

 青白く光る右手をロボットに強く押し当てるとロボット全体が青白く強い光に包まれ動きを止めた

「ユウ君お疲れ様~部屋に上がってきて~」

 と巫女様がマイクで呼びかけるので階段を上り部屋に入るユウ

代わりに反対側の扉から数人の人が降りてきてドローンや苦無そしてロボットの回収を始める

 ユウが部屋に入ると真っ先にマオが駆け寄りユウの手を取り

「凄いではないかユウよ、あんな動きも出来るのか」

 と興奮した声で話す

「凄いでしょ、マオちゃん そのユウ君よりもシノちゃんは素早く動けるのよ」

 と巫女様の発言にユウが

「今回の腕試しの本当の目的が分かりました・・・

ケン君やシノさんが来なくても代わりに僕を戦わせることで二人の戦力をマオさんに類推させること

それが本当の目的だったんですね」

 と巫女様に聞くと

「せ~正解~」

 と巫女様が答え

「で、マオちゃんユウ君より剣技ができるケン君とユウ君より素早いシノちゃんの2人を入れて

魔王が送り込む魔物たちと4人で戦えそう?」

 とマオに聞く

「そうじゃの~殆どの相手には勝てるだろうが後半の何体かは厳しいやもしれんし

儂の魔力が幾分か封印で抑えられてるのが解けないままだと余計に・・・」

 と答えるマオに

「大丈夫だよマオさん魔力が落ちてる分を補えるような仕組みの杖とか

魔力を水晶に込めた苦無と同じような刀も作ってるし防具も仕上げて見せるから」

 と力強くユウがマオの手を取り励ます

「そ、そうじゃな何とかなるよう頑張るがよい」

 とユウの勢いに押されマオが答える

「ほんと仲が良いのね羨ましいわ、迎えをよんだわよ次のところ行くんでしょ?」

 と微笑みながら巫女様が言うので

「はい」

 と答えるマオとユウ

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