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第十二章 結界管理所

 遠くに見えていた建物は実際に近くで見ると小さい建物だった殆どの設備は地下にあるという

地上で目に留まるのは大きな焼却設備と焼却灰を取り出して貯蔵埋設する為の設備だった

「あの設備なんですか?」

 とユウが聞くと

「結界内に迷い込んだ魔物などを退治した後に焼くんですよ

結界の外に出すわけにはいかないですからね」

「そうなんですかそんな後始末までするんですね」

「異世界からの物ですから放置してこの世界に何の影響が出るか分からないですからね

今後ユウ君も戦うことになりますから焼却が必要になったら連絡くださいね」

「はい宜しくお願いします」

 マオを負ぶったままのユウがシノの姉の後に続き中に入る

エレベーターで地下5階まで降り畳敷きの休憩室に案内される

「マオさんを此方で休ませてあげてくださいね」

「はい」

 と答えながら屈んでマオを下ろし畳の上に寝かせるユウ

暫くするとマオが

「お父さん・・・」

 と呟き目を覚ます

「マオさんおはよ?」

「お・おはようユウよ、夢を見ていたというか少し昔の記憶を思い出したかもしれん」

「よかったね、どんな記憶?」

「小さい頃に父親に負ぶわれていた記憶じゃユウに負ぶわれたのが切欠かもな」

「徐々に記憶の封印というのが弱まっているかも?」

「そうじゃの~手紙には魔族に記憶を封印された上更になんらかの記憶を封じたと書かれていたから

その影響で魔族側の封印が解けるのが遅れているのかもしれぬな」

「早く元に戻るといいね、マオさん」

「ありがとうユウよ、それよりもお腹が空いたぞ」

「マオさんったら・・・インターフォンで聞いてみるね」

 と出入り口近くにあるインターフォンに手をかけ話すユウ

暫く待っているとシノの姉がパック詰めのサンドイッチと紙パックのコーヒー牛乳を二人分持ってきてくれた

「お待たせ、マオちゃん食べながらでいいからこの施設の説明するから聞いてね」

「うむ」

 シノの姉がするこの施設の役割の説明を要約すると

森全体に監視カメラが設置されていて24時間絶えることなく交代で監視されている

結界が反応すると該当監視カメラで状況判断され脅威が低い時は神社から2名現場へ

脅威が高い時は神社の2名に加え剣道場に応援要請して派遣してもらい

それでも困難に思われたら昔は初代様、今はミオに応援要請が届くという体制で脅威に対応し

対応後の周辺環境へ影響が出るのを抑えるために回収し焼却や浄化を行う

そして無害な人間は病気や感染がないか検査したうえで保護し別の施設に移送するなどの役割だという

「検査とか儂は受けてないが・・・?」

 と1袋では足りなくてユウに半分貰ったサンドイッチを食べながらマオが問う

「ミオ様など高位の術士になると対象が病気や感染していないかとか無害であるかを

判断する術が使えるのですが人数が少ないので検査するのが一般的ですね

説明としては大体こんな感じです。あとは巫女様に会ってもらいますのでこちらへ」

 と案内するシノの姉に付いて行くユウとマオ、無意識に手を繋いでいた


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