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化学修士の僕が異世界で錬金術を専攻した結果  作者:


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5つ目の魔法

「魔物兵や人間兵を創る」ことを目標にはじめたリサーチだったが、

「魔物や人間の死体に魂を吹き込んでゾンビ兵にする」というのが手っ取り早そうだという結論に落ち着いた。


僕たちは早速、

ネクロマンシー、死者蘇生を実現すべく、

闇魔法の文献収集に取り掛かった。


闇魔法は魔族が使う魔法とされているが、

魔族側陣営は文明や文字文化の発達が著しく遅れており、文献収集は難航した。

今の魔王が世を治めてからは、文字文化の発達もみられたようだが、今でも数は多くなく、それを僕たちが手に入れるのは至難の業だった。


ただ、情報はゼロではなく、

王都の図書館には闇魔法に対抗する魔法やまじない、その作用機構について調べられている文献もいくつかあるようだ。


「ナギ様、こちらの文献などいかがでしょう?王都の地下で秘密裏に死者蘇生が行われていた事件を摘発した際の研究記事です。」

ヘラが言った。

「ありがとう。これを見る限り、通常の魔法と同じく、とくに魔法陣や呪文といったようなトリガーはなさそうに見えるな…」

「そうですね。魔法はイメージの世界、というのは、闇魔法でも変わらない可能性がありますね。」

「となると、実際にやってみるのがいいかもしれない。」


通常の魔法であれば、魔法発動の対価は魔力となるため、もし失敗したとしても魔力切れで1日寝込む程度だ。

そもそも文字を長らく持たなかった魔族が、複雑な呪文や魔法陣、儀式のようなものを正確に伝え、実行できるとは思えない。

闇魔法の発動条件も、通常魔法と同じく、

イメージと魔力、そして信仰が関係しているのではないか?


「危険かもしれないが、一度試してみよう」


僕たちは早速ハルピュイアの死体を部下に用意してもらい、王都の外れの草原に向かった。

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