表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
化学修士の僕が異世界で錬金術を専攻した結果  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/39

恐ろしい魔王

僕は、王宮図書館で歴史書物を漁り、一番古そうな本を手に取った。


魔王は元々、向こう側の世界の人間だった。

約1000年前、ヘイラムの勇者として召喚され、国を救った後、国を追放された。


平和な世に、過ぎた能力は必要ないのだ。


そんな内容が、ヘイラムの都合が良いように書かれていた。


「義務教育では、勇者は平和をもたらした後、光に包まれもとの世界へ帰ったと習いました。」

ヘラは言った。


この国は、勇者を追放し、彼を歪め、魔王にしてしまったことを隠蔽している。

そして魔王は、異世界人である僕に宣戦布告した。

お前の手の内は分かっているぞと釘を刺されたのだ。


「不味いことになった…」


様々な特殊能力を持つ魔物を統べるほどの能力を発揮し、この1000年で魔王に君臨したことを考えると、彼は相当優れた人間だ。

しかも1000年生きているということは、この世界の魔法が使えるか、テロメアを弄るほど生物化学に精通しているかのどちらかだろう。

もしかしたら、僕のいた平成より未来から召喚された人間かもしれない。


ただの大学院生である僕では部が悪すぎる。

ここに来て初めて、魔王の恐ろしさを思い知った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ