7/10

トランプの涙

「くぅーーー♡！！」

あまりものうまさに、唸っている３人

「くぅ・・・・（涙）」

あまりもの悲しさに泣いているトランプ、彼のかつらは、既に取り外されていて、つんつるてんの坊主頭に戦友のあまりもの無残な死に方に、涙を浮かべていた。しかし、そんな彼を待ち受けたいたのは、財宝の場所を聞きだそうとするエックスとヤンの姿だった。そんな彼らの姿にただ横で、思わず目をそらすラムの姿が、そんな彼女に

「盗賊に情けは無用よ！！よく見ておきなさい！！」

と一喝するヤン、例の地獄の魔法、そう、痛点だけを串刺しにした後、即ホーリで治すという地獄の魔法をヤンは行っていた。そんな激痛だけが続く魔法に、トランプは持ちこたえることも出来ずに自らの財宝のありかを言ってしまうのであった。

　こうして、彼らが蓄えた財宝を持って、町に戻るヤンとエックス、そして、その後に続くラム・・・町の再建に途方に暮れていた彼らの前に出て行った。３人、町の人々はその怒りに震えていた。しかし、トランプが蓄えた財宝の半分を見せた途端、彼らは、３人を祝福した。

トランプ一味の半分の財宝で街は十分に修復が可能だった。こうして、ある意味で英雄となった３人だったが、すでに、お尋ね者となっていたのは、誰も知らない。　

　それは、次の町に着いた時、彼らを待ち受ける試練であった。