ヤンウェン登場
そこは、とある村の郊外だった。エックスソードは、山賊のイワノフに襲われていた。
「金を置いていけ。そうすれば、命だけはたすけてやる」
イワノフと言っても、怪物、背中に羽が生えており、空中を飛び回ることができる。おまけに口からは火玉を吐く能力を持ていた。
「いやだね」
エックスソードの言葉に、瞬時に切れた彼は、必殺技を繰り出した。
「この~!!」
慌ててちょこまかとよける、エックスソードはそれを空中から見ているイワノフにむかって叫んだ。
「きたねーぞ!!空中を飛ぶなんて」
「しらねーお前がバカなだけだ。それ!!」
そういって、再び、必殺技を繰り出した。
「わ!!わ!!」
そう叫びながらよけるエックスソードだったが、次の瞬間、剣でその攻撃を跳ね返した。
ぎゃん!!
「えっ?」
驚いているのも束の間、自分の攻撃が自分に変えてきたイワノフは、よけることが出来なかった。こうして、空中から落下したイワノフ
「いてて・・」
そう言って、顔を上げた瞬間、目の前の光景に青ざめた。
「さっきは、よくやってくれたな」
そういって、不敵な笑みを浮かべるエックスソードの顔が目に入ってきた。
「ぎゃーーーーー!!!」
さんざんいたぶられた、イワノフは、これまで巻き上げてきた財宝をエックスソードにだした。
「よくもこんなに集めたものだ・・」
「へへへ・・・全部持って行っても構いません。命が助かるのであれば」
すると、エックスソードは自分の手でもてる範囲の金品をもって
「これでいいよ」
「ありがとうございます」
そういうと
「今度も、近くに寄ったらこれくらいくれよ」
「わかりました」
こうして、エックスソードは、彼から離れて、街に向かった。当然、今回の財宝を換金するのだった。後ろにヤンウェイがいるとも知らずに