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強運の持ち主のチートガチャ  作者: ダブ
オルヴィエの町
3/4

キョウヤ スキルの効果を実感する

すいません。少し遅れてしまいました。

「見っけ。…あれが異世界初の獲物か」

俺は岩かげに隠れながら、敵の行動を観察する。

見る先にあるのは、体が青く、ブルブルと震わせている生物。


――――スライム。

前世でこの手の事に詳しかった俺はアイツがどういう存在なのかすぐに理解できた。

ゴブリン何かが出てきたら、初戦の小手調べには少し荷が重すぎる。だが、スライムなら話は別だ。


スライムは最弱の魔物と、地球に居たころの小説では読んだこともあった。

勿論、この世界でもその定義が通用するとは限らないが、試してみる価値は十分にあった。


俺が手にしている武器は【魔弾の拳銃】だ。

弾丸を込めるためにMPを込める。

「使う魔弾は一発で良い。……その代わり、一発に大量のMPを込める」


――――1分が経過した。

「よし!やっと完成だ」

思ったよりも集中力を必要としたが、威力に関しては問題ないと思う。

もう一度的の位置を確認するが、スライムは暢気に体を震わせている。


「俺の糧となってくれ!スライム」

俺は、銃の引き金を引いた。



―――――え?


「……あっ、これやり過ぎたんじゃないか?完全にオーバーキルだわ」

スライムに魔弾が当たったのか、スライムが爆散した(・・・・)

「と言うか、魔弾の球は俺の眼でも視認できなかったんだが…」

視た感じだが、間違いなく音速に到達していた。


「これは、込めるMPを調整して、威力も制限するとしよう」

俺が、軽く現実逃避をしそうになっていると、あの時のガチャ画面が表示された。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 スライム(死体)

評価 G

価値 銅貨5枚 MGP5000

説明 スライムの死体。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「こんなスライムで5000ポイントも手に入るのか!?」

ガチャを一回するのに必要なポイントは膨大だ。

確かに、お金を手に入れた方がいいかもしれないが、スライムは…爆散している。

「これじゃあ、ポイントにした方が効率が良いよな」


何かに納得したように、俺はいつの間にか大量に集まって来たスライムたちを【炎竜の魔剣】で殺していく。

ザシュッ

ザッ

ガッ


「……はっ、もし地球の人間が見たら、恐怖心しか抱かないだろうな」


―――――10体

―――――20体

―――――30体

「もう、レベルアップでもしたのかな?最初に比べたら、とても動きやすくなったぞ」

今すぐにでもステータス画面を開きたいが、スライムたち――――面倒だから『スライム軍団』が邪魔で開くことが出来ない。


「………」

もう何体、スライム軍団を相手にしたか分からない。

だが、俺は間違いなく腹が立ってきた。

「いい加減、面倒くさいんだが…」


…そうだ。俺には最近、敵を一掃できる出来るガチャアイテムを手に入れたじゃないか。

ポケットから、一枚のカードを取り出す。

一回限りだが、この状況にはピッタリだろう。


「【ファイアブレス】!!」

辺り一面が炎に包まれた。

スライムはジェルで出来ていると聞いたことがある。

なら、炎で焼き尽くしてしまえばいい話だ。




カードの効果が切れて、炎が収まった時には、周りに何もいなかった。

「やっと終わったよ。…だが、Aランクのアイテムを使ったことは少し惜しいかな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 スライム×750(死体)

評価 G

価値 銅貨5枚 MGP5000

説明 スライムの死体。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おっしゃ!これでガチャ3回分のMGPが手に入ったな」

早速、ガチャを回わそ―――――


「いや、その前にステータスの確認をしよう」

その前にステータスの確認をすることにした。

理由は単純で【成長補正】のスキルもあるので、どのくらい自分が成長したのかが楽しみなだけだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 キョウヤ

種族 人族

LV 28

HP550/550

MP825/825

筋力 270

魔攻 135

耐久 278

敏捷 276

器用 138

幸運 ERROR


スキル

【無限ガチャLV1】

【MP増加LV2】

【HP増加LV2】

【身体能力強化LV1】

【千里眼LV2】

【鑑定LV5】

【異世界言語】

【成長補正(中)】

【剣術LV3】

魔法

【風魔法LV1】

【火魔法LV1】

【生活魔法LV10】

【魔力操作LV10】


称号

【異世界人】 【スライムキラー】


加護

【運命神の加護】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うわっ!なんかとんでもないくらい強くなってる!」

いくら、俺が異世界人だとしても、ステータスがここまで急上昇することはないだろう。

となると、考えられるのは【成長補正】になるが……恐ろしい効果だな。


「…何気に【剣術LV3】も習得してるな。でも、次からはちゃんと考えて行動しないとな」

じゃないと、またキレて何か面倒くさい事になりそうだ。




――――俺は、気が付くことも出来なかった。


幾ら草原でも、700体以上の魔物に襲われる事なんてありえないのだ。

この世界の常識を知らないからこそ、キョウヤは気が付かなかった。


それが、人類にとっての破滅の一歩であり、人類にとっての希望の儀式(・・・・・)になるなんてこと……俺はまだ知る由も無かった。

誤字・脱字がありましたら、報告してください。


次回作【カリン 襲われる】

この題名だけで、若干ネタバレに近い気もします。

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