十一話(修正)
しばらく絶句していたが気を取り直してもう一度同じ質問をするが。
「無理です」
シリアは同じ返答を無表情に言い切った。
はは、そうか冗談なんだなそう冗談だ冗談に決まっている。
お茶目だなシリアは、あははははははは、
「冗談ではありません」
はははは....はぁそうですよね。
「心を読まないで下さいシリア」
俺は現実逃避を諦めてついでに、心を読んだシリアが少し怖くなった。
「すみません。
ルカ様の目が虚ろになりブツブツと独り言を呟いていましたので」
うっ!俺のせいだったのか。
「すまない少し考え事していた」
俺はシリアに謝りながらこちらを、見つめている少女に対して改めて見て考えるとあることに気がついた。
「シリア」
「はい」
「この少女をお風呂に入れてくれないか」
そうなのだ少女は、かなり薄汚れているのが改めて見てみると分かる。
「かまいませんが。
ルカ様が彼女に命令していただかないと、入れる事ができません」
「連れて行けばいいんじゃないのか?」
あまり命令したくない俺は、シリアに連れていってもらおうと思ったが。
「残念ながら命令をしていただかないと。
枷が彼女を苦しめます」
「苦しめる?」
「はい。
勝手なことをすれば少女は、激痛に襲われてしまいますので」
「なっ!」
俺は驚いたがそうでないと命令を聞くはずもないかと考え直す。
「シリアに体を洗ってもらえ」
少女に俺は命令したのだが。
「ルカ様それでは効きません。
キワードとなる『命令する』を最初につけて命令する内容を言わないといけません」
「分かった」
正直、したくないが仕方ない。
「『命令する』シリアに体を洗ってもらえ」
言い直すと少女が微かに頷く。
それを見たシリアは少女に。
「私がシリアです」
自分の名前を言いそれを聞いた少女は再び頷いた。
「ついてきてください」
そう言うと、シリアは扉に向かって行くと出る前にこちらに振り替えり。
「それではルカ様失礼いたします」
そう言うと出て行くシリアとそれについて行く少女を見送る俺。
そして、扉が閉まると同時にベットに倒れ込み。
「疲れた」
呟き今の状況を考え始めた。