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九話(修正)

「主従契約した人は、他の主従契約をしている人が分かるのか?」


 俺はシリアに質問する。


「はい。

 ルカ様は見えないのですね」

「おかしいわね?

 私たちはあなたたちの糸が見えるのに」

 シリアは無表情のまま首を僅かだが傾け不思議そうに聞いてきた。

 母も不思議そうにしている。

 三人で理由を考えていると。


「主従契約で無く隷属契約なんだ」

 突然、虚空を見つめていた父がそう呟いた瞬間に母が父の襟首を持ち上げ。


「どういうことかしら?」

 信じられないほど低い声で質問する。

 そのまま母に襟首を掴まれ引きずられながら部屋から連れだされる父は。


「こっ、これれにはわけがあるんだだあぁぁぁ!!」

 どもりながらも最後に悲痛な叫びをあげて部屋から消えた。

 扉越しに父の叫び声が聞こえ続けているが母の細腕の何処にあんな力があるのか疑問に思う。

 まあ、魔法かなんかだろうと考えておく。


「隷属契約はどういった契約なんだ?」

 俺は先程の父の言葉の意味をシリアに聞くと。


「簡単に言えば彼女は従者では無く奴隷になってしまいました」

 シリアは無表情のまま爆弾発言を落としてきたが、昨日今日と驚き続けた俺は。


「はぁ、そうか」

 何とも気の抜けた驚きしか表せなかった。









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