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第8話 月と太陽と地球と

そのころ亘、剛、和田はチェーン-ソー部屋から手に入れた箱を開けていた。

そこには紙とビンが三本

剛は紙を取り書いてあることを読みあげる。


この箱を手にしたということは誰かが今死にそうになっているということですね。

それで、その人に生きるチャンスを与えましょう。

この箱には三本のビンが入っています。

太陽と地球と月が書かれたビンです。

それを光の道筋に沿って混ぜると助けることができるかもしれません。

きっと助けることができるでしょう。

それでは頑張ってください。


※違う薬品や混ぜる順番を間違えると毒がでます。


紙にはそれだけしか書いてなかった。

「他に何かないのか?」

和田が聞く

剛は箱をひっくり返す。

「この通りなんもないです。それに今死にかけてる人もいません。きっと罠だったんですよ」

そういい終えると突然箱の中から何かが落ちた。

亘はそれを手にとってみる。

ダイヤモンドの指輪

「なんだこれは?」

「指輪でしょ」

「いやそう言うことじゃなくて、何でこんなとこに指輪があるんだと聞いたんだ」

「ん〜、わかりませんね」と考える剛

「和田さんはどう思います?」

「え、ん〜、なんかのヒントじゃないか」

「私もそう思います」

亘はハッキリといい張った。

「でも、、ここに死にそうは人なんていないそこが疑問なんだ」

そう言って亘は箱の中にあったビンを眺める。

すると突然階段の方から音がした。

「亘さん〜」

そういって階段にいた人が近づいてきた。

やがて顔もハッキリ見えるようになり秀と弥生であることが亘たちにもわかった。

「どうしたんだ、秀くん」

秀はハアハアと呼吸を整え話す。

「大変なんです、雪が、雪が死にそうなんです。」

それをきいて亘たちは仰天した。

本当に紙に書かれている通りになっているのだ。

秀と弥生は驚いてる亘たちをみてキョトンとしていた。

亘が秀に箱にあっそしてた紙を渡す。

そこには先を読んでいたようなことが書かれている。

流石に驚いた。

でも雪を助ける方法があるということでは安堵した。



とりあえず雪が寝ている部屋にみんなできてみた。

ミカが飛びつくように秀に抱きついてくる。

雪は相変わらずハアハアと息苦しそうだ。

少しさっきより弱っているように見える。

亘が今雪をみている。

「これは毒によるものだな、でも即効性ではなく徐々に体に回っていっているみたいだ。早めに対処したほうがいいだろう」

亘はそんな事をあっさりと言う。

そうして箱にあったビンを取り出す。

確かにそこには太陽と地球と月の紙がビンの表面に張られてあった。

━いったいこの三つは何を指しているんだ?

秀にはまったくわからなかった。

みんなで円をつくり真ん中にビンと紙を置く。

みんな懸命に考えている。

人の命が掛かっているのだから当たり前だ。

しかし、それに反し誰一人意見はでない。

秀は紙の中にヒントが隠されていうのではないかと思い。

もう一度紙を見返す。

何度も何度も見返す。

すると一つ変な文があることに気づく

『光の道筋』

どう考えてもこの単語はおかしい

「この『光の道筋』っての、なんかおかしくないですか?なんかのヒントかも」

秀がそういうと亘が紙をとりあげる。

「確かに気になるな・・・・・・」

しかしそう言って黙ってしまった。

わからないのだろう。

━光の道筋・・・・・地球、月、太陽・・・・・!太陽!!この中光を放つのは太陽だけ、太陽の光が地球と月を一直線に結ぶ・・・・・!

「そうか」

秀がいきなり手をたたく

「光の道筋って太陽の光のことなんじゃないですか?それで光に沿うってことは光が地球と月を一直線で結ぶということ、つまり日食ですよ。」

そういうと太陽のビン、月のビン、地球のビンと順番に置いた。

しかし亘が

「一直線になるのは日食だけじゃない、月食もある」

といい月のビンを地球のビンの後ろにまわす。

そしてまたみんな黙り込んでしまった。

しばらくして雪がさっきより苦しそうな声で唸りなじめた。

秀はすごくあせって何も考えることができない、そして自己嫌悪におちいっていた。

すると突然剛が

「亘さん、さっき箱から出てきたダイヤモンドの指輪ってなんか関係があるんでしょうか?」

といいだす。

亘はポケットにしまってあった指輪を取り出す。

そしてしばらくそれを見つめる。

するといきなり亘の目が大きく見開いた。

「そうか、これ自体がヒントなのか。あまりに深く考えすぎてわからなかった。ダイヤモンドリング、この現象がおこるのは日食のときだけだ。」

みんなダイヤモンドリングを知らないのでポカンとしていた。

しかし亘は自身満々に順番どおりに混ぜていく。

少し手が震えていたが命がかかっているので躊躇することはなかった。

混ぜたものから毒が出る様子はなくそれをすぐに雪にのませる。

雪はだんだんと落ち着いていき呼吸も安定してきた。

秀はホッと安堵した。

しばらく時間が経ち雪はだいぶよくなった。










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