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最終話 扉の先

秀は自分についた血を払い絶句した。

もう、すべての希望が消え去ったかのように思えた。

秀は立ち上がりよろよろとゆれる。

しかし、希望は消えてなどいなかった。

亘は腹部に大傷を受けているのに気絶することはなくそのままパンプキン男を抑えていた。

そしてパンプキン男の胸に掛かっている鍵を取る。

それを秀めがけて投げる。

「お、俺は・・・・・もう・・・ダメ・・・・・お前達・・・だけでも・・・・・逃げろ。」

絶え絶え亘は言葉を口にする。

秀にはそれがとても重かった。

しかし、今はただ行くことしかできなかった、扉に向けて。

秀は雪の手を取り階段を下りはじめた。

背後に亘のうめき声が聞こえてとてもつらかった。

けど振り返ることはできない。

自分が死んでしまえば元も子もない。

そんな中突然、あの冷酷な声が頭によみがえった。

それは始めの放送だった。

ここにいる一人一人がヒントを持っている。

それであることに気づく。

この鍵を手に入れるためにたくさんの人が犠牲になった。

そして今もまた一人いなくなる。

一人一人が持っているヒント、それは命ではないのか。

たくさんの人の屍を超えて、本当に生きたいものが手に入れることのできるもの。

それが鍵であり希望なのかもしれない。



秀達はもう一階の扉あで来ていた。

鉄の大きな扉は何人たりとも通さないといった感じでおかれていた。

鍵穴だけが黒く不気味な空間を漂わせてる。

そこに秀は鍵を差し込むピッタリと鍵ははまった。

まわそうと思ったその瞬間、大きな爆発が上のほうでおきた。

きっと亘が最後の力を振り絞り、やつと共に消えたのだろう。

秀の目に少し涙が浮かぶ、隣を見ると雪とミカも涙を浮かべていたが必死に耐えていた。

━怖いけど何もしないほうがもっと怖いか

少し苦笑し一気に鍵を回す。

 

カチッ


と軽い音がする。

そして秀は重い扉を押す。

太陽の光が秀の目を刺激する。

そして扉の向こうに今、秀たちはでた。

今日おこったことが頭のなかでフラッシュバックする。

始めは太陽のまぶしさに目を細めて何も見ることはできなかったが、だんだんと慣れてきて目が見えるようになった。

そして目を見開き、秀はまた絶句。

ここは丘のようなとこになっていてあたりが一望できた。

しかし、地平線上に陸はない。

下に少し陸があり森林が生い茂っているだけで辺りは海に囲まれていた。

念のため東西南北を確認するがあるのは海、海だけ、陸はない。

ここは完全に孤立した無人島だった。

絶望の先に希望があるとは限らなかった。

絶望の先はまた絶望だった。

秀は思わずその場にしゃがみこむ。

すると、雪が手を伸ばして一言

「行動しなきゃね」

その一言が秀の奥底に響いた。

そして秀は立ち上がり雪とミカを交互に見て気づく

すぐ傍に希望があることを・・・・・。



END


いままで読んでいただきありがとうございます。

最後のほうは少し変になってしまってすいません。

今度はもっと勉強していい作品を作るので応援よろしくお願いします。

感想、批評なども待ってます!

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