第14話 血を浴びて
秀は一気に全力疾走で亘のとこのに向かった。
止まることなく秀は走り、亘のところについた。
亘は小さな部屋で変な服をきて変な機械で何を変なものを作ってた。
そして秀達が部屋の前にいるのに気づいて出てくる。
「頼んだものは持ってきてくれたかな?」
変な服のまま言う。
そして秀は持っていたワックスと硝酸アンモニウムのビンを渡す。
「ありがとう、助かったよ。」
そしてまた変な機械のある部屋に戻っていった。
秀は雪たちともうすぐここを抜け出せるかもという期待を胸に近くの椅子に座っていた。
刻々と時間は流れた。
少しの物音にも敏感になり体をビクつかせる。
でももう終わりだ、これで終わりなんだと思うと胸が弾んだ。
その反面その先を見ることに少し恐怖していたがその思いを振り払いただ爆弾の完成を待った。
そんなことを考えているうちに目の前が真っ暗になり意識が遠のく
やさやさと誰かが俺を揺さぶる。
しょうがなく秀は目を開ける。
「秀、なに寝てんのさ、もうすぐできるってさ。」
それを聞いてうれしいやら悲しいやら
夢から覚めてもそこには彼女がいて何も変わらず自分はここにいる。
しかし、爆弾ができてもうすぐ抜け出せるという朗報がある。
なんとなくミカを見てみたらひどく怯えていた。
「ミカ、どうしたんだ?」
ミカはいつもと違いひどく何かに恐れているようだった。
「もうすぐ、もうすぐ来る。」
「ん?来るって何が?」
よく意味がわからず聞き返す。
するといきなり扉が開いた。
ビクリとき秀は飛びのく、しかし中から出てきたのは亘だった。
「みんな、ついにできたぞ。」
そういって手に持っている変な箱を高く掲げる。
それを聞いて秀の鼓動がドクドクと高鳴る。
「早くこんなとこからおさらばしよう」
そういって亘は駆け出した。
慌てて秀たちもそれに続く。
階段をいくつも下りるしかしまだまだ一階は先のようだ。
そして、悲劇とは唐突にやってくる。
階段を下りた先にあいつがいた。
そいつは大きな斧を振り上げ階段を下りてくる秀達めがけて投げてきた。
斧はブンブンと放物線を描きながら音を立て迫って来る。
秀たちはそれを何とかよれる。
しかし亘はよけたことで足をつまずきパンプキン男の前に転がり落ちてしまった。
そしてパンプキン男は亘の胸倉をつかみ差してあった刀を抜き放ち亘の腹に突き刺す。
刺されると同時に大量の血が秀達に降りかかる。
秀は絶望した。
次回はついに最終話です。
楽しみに待っていてくださるとうれしいです。