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序章
グロいのとか出てくるかも知れません。(始めは全然グロくありません)ご了承ください
目を開ける。
気が付けばここにいた。
知らない場所、真っ黒な部屋、カビくさい臭いが鼻を突く
めまいがして体がふらふらする。
少年━大幢 秀は重い体を動かす。
なぜここに居るのかまったくわからない
今日までの記憶がまるでない
覚えているのは自分の名前だけ、それ以外の記憶は消去されていた。
ただ思い出したくないだけなのかもしれない
なんだか記憶にロックを掛けているようなのだ。
何とか立ち上がると電気をつけようと壁を伝ってスイッチを探す。
スイッチを見つけるのには、さほど時間はかからなかった。
秀が立った近くにスイッチはあった。
パチッ
スイッチを入れる。
古い電球がビチビチと音を立ててあたりを照らす。
秀はまずしさで目をぱちぱちしていた。
しばらくすると明かりにもなれ目をあけれるようになった。
目を開けるとそこには信じられない光景が広がっていた。
何人もの人が窓のない小さい部屋に転がっていた・・・・