彦根城登るのか…
腹ごしらえが終わった俺達は、彦根城下町と彦根城の敷地の範囲を繋ぐ橋を渡り、しばらく歩いた後階段を登ったり砂利道を歩いた。
レナがチケットを買ってきてくれ、いよいよ彦根城目指して登り始め、30分…俺は余裕なんだがな…開始20分程でギブアップしたシャルナを抱えているから2倍しんどい…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!早く着け…
顔を顰め、息を荒くしながら登る俺をクスクスと笑うレナ…なんで笑うんだよ…少しは手伝えよ
「言ったでしょ?舐めちゃ痛い目みるよって」
「シャルナは想定外だろ…コイツ…寝てるぞ…呑気に」
「いいじゃない〜お姫様を抱っこしている王子様って感じで!というか王子なんでしょ?なんだっけ?アーククライト王国第3王子ルイト=アーククライト君?」
「なんかこっちの世界に来てからそう呼ばれると恥ずかしいからやめろ」
「いいじゃない!王子様」
「王子は王子でも第3だ。王位継承も関係なしの末っ子だよ」
「第3でも王子なことには変わりないんでしょ?」
「まぁ…な…兄さんがウザイけど…」
「兄さんってことは…第2?第1?」
「第2の方…だいぶブラコンだぞ…」
「いいじゃん愛され系王子様」
「そこまで好きじゃないんだが…」
「まぁまぁいいじゃん?」
「はぁ…シャルナ抱っこするの変わってくれよ…」
「病み上がりのか弱い女の子に持たせる気?」
「か弱いって…部活、柔道だろ?」
「それはそれ」
「なんだよそれはそれって…」
「というかなんで抱っこしてるのよ…おぶったらいいでしょ」
「それは…」
「あっ、なるほどね〜」
はっとしたすぐ後、目がジト目になり、ニマニマしてくるレナ…気持ち悪いぞ…?
「なんだよ」
「シャルナちゃんの下着が見えるからでしょ?」
ず、図星です…みたいな顔をしているのを見てさらにニマニマし始めるレナ。
キモイぞ…それ
「だから上着で隠してるのね〜」
そう言って目をシャルナの下半身に向ける。
目の先には黒い上着でグルグルと巻いて完全にどこからも見えないようにされているのにも関わらず、ぐっすりと気持ち良さそうに寝ているシャルナ。場所考えろっつーの
というかなんで登ってんだよ…地下に行きたいんだけど…
そう思ったのを察したのか、レナは言う。
「せっかく彦根城に来たんだから登らないとね」
いやいやそうはならないだろ…
「てへっ」
な〜にがてへっだよ!
こっちは過労で倒れそうなんだぞ…
今回も読んでくださりありがとうございます!
彦根城に登るだけのはずが、まさかのルイトの筋トレ回になってしまいました。
シャルナは爆睡、ルイトは過労、レナはニマニマ。
現代に来てもこの3人の温度差は相変わらずで、作者としては安心(?)しています。
そして次回は、
「なんで登ってんだよ…地下に行きたいんだけど…」と心の中で叫ぶルイトとは裏腹に、ある人物が“とんでもない弱点”を発動します。
そう、あのレナが!まさかの“アレ”で大パニックに。
彦根城の“ある場所”で、シャルナより先に限界を迎えるのは誰なのか…?
ぜひ楽しみにしていてください。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!
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