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異世界×ラーメン!スキル「ラーメン屋」を手にした俺の異世界生活  作者: にじ
第2章 異世界にラーメン文化を

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第18話 一丁あがり!

前回のあらすじ

ミラは麺汰を背負って森の中を必死に走り、ある程度離れて麺汰を降ろした。リンを助けに行けるか迷っていると、麺汰が目を覚ました。麺汰とミラはリンを助けるために戦うことを決め、戦場へと戻る。ある程度善戦できていたものの、相手のボスが出てきて、麺汰は1撃で吹っ飛ばされてしまう。パワー差を感じた麺汰はスキルボードにて打開の一手を打つのだった。


_____________________________________


ウォン!!

条件達成によりユニークスキルが開放されました。

条件1、「体力」に5ポイント以上振っていること

条件2、「筋力」に5ポイント以上振っていること

条件3、ラーメンによって誰かを感動させたことがあること

条件4、諦めない心を持っていること

条件5、悪人を倒したことがあり、正義の心を持っていること


ユニークスキル「一丁あがり!」


現状スキルの効果を読んでいる時間はない。このスキルにかけるしかない。


俺は防御を捨てた。

防御しても既に肋骨付近が骨折しているのがわかる。次に食らえば、防御しててもどっちみちお陀仏だろう。


装備を現状の最高火力である麺切包丁に持ち換えた。なぜだかは分からなかったが、左手には平ザルを握っていた。手にしみついてしまったからだろうか、平ザルかテボを握っていないと安心しない。


「頼んだぞ、相棒達……。」


「さて、そろそろうざい男を処理してお楽しみタイムといきますか~」

ボスの大男が走って突撃してくる。

「おらあああ!!」

腕を振り上げ殴り掛かってきた、その時

「製麺!!」

俺はまず相手の顎に蹴りを放った。攻撃を食らった男は顔が上向きになりパンチが外れる。

その後、俺はひたすらに蹴り、平ザルによる湯切りを食らわせる。

流石にいくらガタイがいいとはいえ、男は防御姿勢をとり後退し、立て直そうとしているのがわかる。


「麺切り!!!」

逃げられないうちに麺を切るかのように包丁を扱うが、相手の脂肪と筋肉の層が分厚く切れない。


「分かってたよ……こうなるのは、頼む!!!」


「一丁あがり!!」

俺の体は勝手に動く。相手を切ったときの威力が非常に増した。


「ぐっ……。」

深手が入り、男から苦悶の声が漏れる。


しかしながら、引かれてしまった。

「調子に乗るなよ……?鋼鉄!」

相手のスキルだろうか。そのまま突進してきた。


これをかわして、また製麺を放つ……!


「おらあああああ!!!」

俺は相手の突進をかわした。そこまでは良かった……。

「製麺!!」

相手の顎に同じように蹴りを入れる。


よしっ!入った!次は麺切包丁で……

俺の頭に前世でトラックに轢かれた時のような衝撃が走った。


あれ……何で俺空飛んで……

バギッ!!バギバギッ!!


一本の木では止まらず、後ろの木にぶつかり、何とか止まった。


目が霞む。喋ることができない。言葉が思い浮かばず、呼吸するので精一杯の状態だ。

カヒュー、カヒューと音がする。なんの音だろうか。


「ふっはっはっは!!!!おい見ろ!お前ら!この男はもう死ぬぞ!後はその女を拘束しておけ!」

「「「さっすがボス!!分かりやした!」」」


今まで応戦してきたミラも限界だった。

「ぐっ……。」

体には無数の切り傷、打撲跡、5人は倒せたが、残りは8人。もう体が言う事を聞かない。


「動け……お願い……動いて!!!!」

泣きながら自分の体に言い聞かせる。しかし、ミラの足からも腕からも力が抜ける。


リンとミラの泣き声が聞こえる。


「さてと……このうざかった男は俺が殺してやらねえとな~」

ニヤニヤしながら男が近づく。


俺の耳に微かに聞こえる。地面と靴のすれる音。

「あばよ~!正義のヒーローさん(笑)結局無駄死にだけどな!」


「「麺汰さん!!(ご主人!!)」」

リンとミラから呼ばれている。いかなくちゃ……動け!動け!!動け!!!

何を寝ている……動け!!!!


「麺切一閃」


「え……」

ボトン……。ボスの頭が胴体から離れた。


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