第15話 新パーティ始動!が……。
前回のあらすじ
リンとミラの顔合わせが無事?に終わり晴れて3人パーティでの活動となった麺汰達。前衛2人に後衛1人というバランスの取れたパーティとなった。3人での活動として最初にゴブリンの討伐を選択した。ギルド内ではなにやら不穏な動きがみられていたが、3人は気づくことなく出発した……。
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パルからでて北へと向かう。北にはゴブリンが生息しており、この周辺では非常に危険な魔物だ。
「リン、ミラ、気を引き締めていこう。」
3人での初クエストなこともあり、非常に警戒しながら森を歩く。
ガサッ
「ぎしゃあああ!!」
いきなり右と左からゴブリンが挟撃してきた。
「ミラ!」
俺は寸胴の蓋でゴブリンの棍棒を受けとめる。
ミラはというと華麗にゴブリンの攻撃をよけ、みぞおちにパンチを放っていた。
「ふん。リン、よろしく。」
「はいっ。」
動けなくなっているゴブリンに矢が刺さり絶命する。
初めてとは思えない連携かつ、ミラの強さに驚く。
「俺も負けられないな!製麺!」
ゴブリンをこねて(殴り)、麺切包丁で切る。ゴブリンは絶命していた。
前衛が2人になり、挟撃などの複数に対するリスクを低減させられていた。
「やったな!ミラ強いな!」
「ん。ぶいっ!」
「やりましたね!」
俺たちはその後もゴブリンを討伐し、そろそろ撤収しようかと思ったところ他の冒険者たちとすれ違った。
「お、皆さんも帰るところですか?」
俺は話しかける。
ミラが何かを感じ取る。
「ご主人。気をつけて、あいつら殺気をこっちに向けてる。」
「……。」
返答がない。
確かにおかしい。俺は警戒レベルを一気に上げる。
「リン、ミラ。迂回して奴らから一定の距離をとって帰ろう。まだ暗くなるまでは時間がある。」
「そうですね!そうしましょう。」
「うん。」
俺たちは距離をとろうと思ったその時
ガン!!
鈍い音がした。
あれ……なんか頭が熱い。右側の視界が赤く染まっている。
「「麺汰さん(ご主人)!」」
ミラが俺の前で蹴りを放ったのが分かった。
「許しません!必中!」
俺の前に誰かが倒れている。
「あ、あれ……。」
俺の体はいうことを聞かず、地面に倒れる。
「リン、気を付けて。私でもこの人数は守り切れないかも。」
「ミラさん。私よりも麺汰さんを優先で守ってください。最悪私を置いて逃げてください。」
「……。」
私の中に葛藤が生まれる。正直リンを見捨ててご主人を背負って逃げれば確実に逃げ切れる。ご主人を守る事もできる。でも、ご主人はどう思うだろうか。
「おい、そこの女2人。可愛いじゃねえか。大人しくこっちにくればそこの男の命は助けてやってもいいぞ?」
「リン、こういうやつのいう事は信じちゃだめ。」
「はい、もちろん分かってます。」
「はあ~。しょうがねえか。おいお前ら、こいつら捕まえるぞ。」
「ぐぼぁ」
ミラの強烈なパンチが入り、男が嘔吐する。そのままミラは、後頭部にかかと落としを決める。
「おい、あいつ強いぞ……。」
「あっちの弱そうな方から狙うか。」
狙いがリンに集中する。最も恐れていた事態だった。
リンを守ろうとするミラに傷が増えていく。リンも接近されながらも必死に応戦するが、傷を帯びていく。
「必中!」
血まみれになりながらも応戦する2人。足元には既にこと切れた男たちが4人。しかし向こうにはまだ10人以上はいる。正直負けてしまうのは目に見えていた。
「ミラさん!麺汰さんを連れて逃げて!」
リンが叫ぶ……。
「でも……。」
「早く行きなさい!」
いつも敬語なリンからの命令口調。ミラの心を押すには十分だった。
「ごめん……ごめん……。」
「麺汰さんのこと、よろしくね……。」
無理した笑顔のリンを尻目に麺汰を回収する。
ミラは麺汰を背負って必死に森を走り逃げた。




