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虚無

作者: 竜郭院大聖

 穴がありました。

 彼を内包する。

 彼は穴を見つけた。

 彼は腹から穴を見る。

 黒い唇が見上げてくる。

 彼は疲れた。

 嵐が迫る。

 うんざりとした彼は種を与える。

 唇は満足しない。

 彼は与え続ける。

 穴を埋めるために。


 穴は埋まりましたか?

 彼は分からないと答える。

 彼は必死だ。

 穴を埋めて嵐と向き合うために。

 穴は埋まらない。

 種は尽きかけていた。

 穴は埋まらない。

 嵐は迫る。

 彼は数字を確認した。

 種が足りない。

 脳から引っこ抜いた種を唇に与える。

 数字は改変され、嵐が迫る。

 唇は帰った。

 穴は埋まりましたか?

 分からない、と彼は答えた。

 だが成長するかもしれない。

 穴を埋めてくれるかもしれない

 分からない分からない

 分からない分からない

 分からない分からない

 分からない分からない

 分からない分からない

 分からない分からない

 分からない分からない

 それは彼にも分からない

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