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『081 現役の芸能人のマンション』

『081 現役の芸能人のマンション』



 急に有名俳優のマンションに行こうと誘われるも、戸惑うしかない。

 理由もわからずに部屋に来てしまった。


「いいのかい、俺なんかを部屋に入れて」


「来て欲しかった。だって助けてもらったし、外だと人に見られるからさ。ここなら誰にも見られることはないでしょ」


「そうだけど。福岡に住んではいるのかな?」


「うん、俳優の仕事は東京が多いから東京に行く。それ以外は福岡にいるのよ。地元だしさ、好きなのよね」


「豚骨ラーメンは有名だな」


「美味しいラーメン店知ってるよ。今度行こうよ。私もラーメン好き」


「ぜひ行って食べてみたいな。でもヤバいよね、芸能人と行くのは」


「何言ってるのよ、私よりもペドロの方が今は有名人だよ。テレビで毎日放送されているもん。渋谷、大阪での活躍は見ている。SNSでも話題になる」


「そんなに俺は有名人なのか」


 北島萌絵と同じくらいに有名人てのは実感がないけど、テレビでも報道されているのはカメラマンは見ているからわかる。

 しかしテレビはダンジョンオンラインにはないから、どんだけ放送されているのか見たいものだ。


「テレビ見ればいい。ほらね、福岡が報道されているでしょ」


「本当だ、俺が流れているな。何か変な感じだけど」


 部屋にあるテレビで自分が放送されているのは違和感はあった。

 ゲームのキャラのアバター姿であるし、不思議な感じだった。

 北島萌絵やテレビを見ている人は俺が宮下陸という日本人で40歳のオッサンなのは知らない。

 知ったらどうなるかな。

 ショックを受けるのは間違いないし、オッサンじゃなんかと幻滅するだろう。

 幻滅は北島萌絵だけでなくて、大阪放送の女子アナウンサー須藤カエデ、渋谷のアイライブの4人も同じだろう。

 俺にキスしたり抱き着くのは、このアバターだからだと思う。

 アバターは冒険者風のデザインで、可愛い男の子風なデザインである。

 可愛い系と思われているからキスできるのであって、実際の宮下陸だったらキスどころか一緒にいるのも嫌になると思う。

 だから誰にも宮下陸については話ていない。

 マスコミもペドロが宮下陸なのは知らないし、親、親戚、友達も知らないのだ。

 逆に知ったら驚くな。


「ゲームの中に転生しているのでしょ。そういう風に解説していたけど、ひとりで暮らしているのかな?」


「俺はひとりじゃない。冒険している仲間が2人いる。2人は仲間だよ」


「仲間がいるのね。私も行けるの? ペドロと居たいな」


「北島さんは転生できないよ。それに転生しない方がいい。俳優の仕事ができなくなるしさ」


 なぜ俺と居たいなんて言うの。


「転生できないのか。ペドロと一緒にゲームの世界に行って、仕事は福岡に戻れればいいなって。だって一緒に居たいから。ペドロ、何か食べる?」


「うん、何かあれば食べたいかな」


 食べるか、そういえばお腹は空いたな。

 食べるのは忘れていたな。

 何か食べる物があるなら欲しいけど、俳優のマンションで贅沢は言えるほど俺は強欲じゃない。


「私が作ってあげる。何がいいかな、チャーハンでもいい?」


「大好きだよ」


「待っててね」


 北島萌絵はキッチンに行ってチャーハンを作る。

 俺のためにいいのかなと言う感じだ。

 これはよくあるテレビのドッキリ番組ではないのかと疑ってしまう。

 いや絶対にドッキリで、部屋のどこかにカメラがあるのだ。

 絶対にあるのに決まっているし、チャーハンが来るはずがない。


「おまちどうさま、味はペドロの口に合うかな」


「お、お、美味しいよ。美味しいチャーハンだよ」


 マジで美味しいです。

 しかも北島萌絵が作ったチャーハンなら、数倍美味しく感じる。


「良かった。美味しいとなって」


「ありがとう。ごちそうさまでした・俺は食べたら帰りますよ」


 ぺろりと食べきってしまったけど、女性のマンションでご飯を食べる経験がないので、味わう余裕がないのだ。

 俺としては忘れずにいたい記憶になる。

 ずっとマンションにいるのも悪いし、そろそろ出ないといけないよな。

 居座るのは悪い。


「帰らなくていいのに。今日はここに居ればいいよ。そうしてよ」


「いいのかい」


 なんと北島萌絵の方から俺が帰るのを止めるとは予想外。

 結局はそのまま宿泊することになった。

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