『074 ケッテ街のダンジョン』
『074 ケッテ街のダンジョン』
カリナの連続切りで戦いは開始。
デビルアントが数匹いるし、スライムメイジは下のレベルだが、カリナにはちょうどいいか。
シュナはエアーウインド魔法で攻める。
俺は後方からカリナを支援する形で剣術で切る。
デビルアントはカリナには厳しいのは見て取れるので、俺が援護だな。
「デビルアントは私にはキツい」
「俺が援護するから大丈夫だ」
「ケッテ街のダンジョンはやはり強いです」
「うん、本来ならカリナとシュナは、まだマロウ街にいるレベルだからだ」
「ペドロは逆にケッテ街のダンジョンのレベルを超えているのよね。最初に会った時はそんなに差はなかったのに」
デビルアントの集団は討伐した。
ステータス偽装2になりました
ステータス偽装1が2に上がった。
「これはいい知らせだ。偽装の精度が上がるから」
「ステータスを偽装してますの?」
「ペドロはバクエンという冒険者に怪しまれているのよ。不正な行為をしているとね。それでステータス偽装スキルでレベルを低く見せている」
「バレてないのですか」
「バクエンの仲間が鑑定スキルをペドロにしたけど大丈夫だったのよね」
「隠せた」
「隠ぺいですか。ペドロの転移バグを知ったら驚くでしょうね。冒険者はみんな集まってきてしまい、ゲームの設定がめちゃくちゃになる」
「なるな。すでに俺は異常だしな」
「1階層は進めそうです」
このままダンジョンを先に進む。
回復薬は多めに購入してあるから、体力的には不安はない。
特に渋谷と大阪に行き出してから、回復薬を使うペースは激増したかな。
2階層へと進む。
無理は禁物なので、慎重に階層の魔物と戦う。
1階層と似ていてデビルアントが多かった。
デビルアントはDランク魔物でCランクのオークなどが来ると俺は戦えるが、カリナとシュナには危険が大きすぎるから避けるべきだな。
一撃で死ぬ可能性もあるからで、そこは俺が判断するしかない。
「エアーウインド魔法です!」
シュナがデビルアントに魔法を使う。
ダメージはあるな。
十分に効いているけども、討伐まではいっていないのが、マロウ街のダンジョンとの違いだ。
ケッテ街のダンジョンでしばらくは経験を積むのは経験値は多くもらえるメリットはある。
強い魔物ほど経験値は多くもらえる。
「レベル67になりました。エアーウインドが効いたからね」
「シュナがレベル67か。良い調子だな」
「私だって上がってますよ。レベル47になって48になったもん」
「本当かい、凄いなカリナ。頑張ってるからな」
「もっと進みましょう。行けますよ」
「カリナは調子に乗ってます。ペドロがいなければ倒せないのを自分が倒したと勘違いしている」
「なによシュナは私がデビルアントを倒せないと言っているのかしら」
「そうです」
「むううう、悔しい」
「カリナは頑張っているよ。でも無理はいけない。このダンジョンはマロウ街のダンジョンとは違うからな。数が増えてきたら引き返すよ。俺も2人が大事だから」
「それって、私のことを大事にしてくれることかな」
「カリナは大事だよ」
「もしかして、好きって意味?」
「そりゃ好きさ。大事な仲間だ」
「仲間じゃなくて、私とキスしたいとかあるの?」
「ダンジョンでキスはないだろう」
「じゃあ宿で?」
「ちょっとカリナ、ここはダンジョンです。余計なおしゃべりは禁止です」
「そうだぞ」
「はい」