『065 ケッテ街に行く』
『065 ケッテ街に行く』
「一瞬でした」
「ケッテ街ですね。マロウ街と比較すると大きいと言われます。冒険者もレベルを上げた人が集まる。ダンジョンが周囲にありますが、西のダンジョンよりも難易度は上ですね」
「今日はダンジョンは行かないよ。疲れたしな」
「じゃあご飯ご飯」
「落ち着けカリナ。ご飯は逃げないさ」
ケッテ街に転移した。
街の規模は大きいとは掲示板サイトで確認している通りに人口も多そうだ。
マロウ街が小規模な街で、どちらかと言えば村に近い感じだった。
飲食店に入る。
メニューは肉のある店にしたのは、カリナの要望があった。
肉料理はマロウ街と比較して同じくらい美味しい。
現実の肉よりも美味しいくらいだ。
ボリューム感が凄いのが特徴。
ダンジョンで活躍したので、カリナとシュナにはいっぱい食べてもらう。
報酬が急激に増えたから、どんだけ食べても金の問題はない。
料理屋から宿を決める。
宿はマロウ街とケッテ街とどちらでもいいが、せっかくケッテ街に来たので探すことにした。
宿を決めて部屋に。
「いい部屋です。ベッドも品質が良い」
「マロウ街のベッドよりもいいかな。部屋も広いかな。でも宿泊代金は少し高くなるのは、都会だからでしょう」
「少し高いくらいだから心配ない」
確かに宿代金は高くなるけど、ゲームではだいたい高くなる傾向はあるもので驚くことはなかった。
ベッドで寝ると、いつものようにカリナが俺のベッドに入ってくる。
「ペドロ、いいよね」
「いいけど」
「カリナよりも私がいい?」
「シュナもいいよ」
「胸が大きいだけよ、背は私が高い」
「胸は私が大きい。ペドロは胸が好きなのよ」
「そんなことないよ、早く寝よう」
「こっち向いてペドロ」
「シュナ、俺は寝たいんだが」
寝れないかんじだな。
「ペドロを独占する気ですね」
「いいじゃない、ペドロを独占して悪いの」
「おいおい、独占とかやめよう。ここはベッドなんでね。もう寝るよ」
「寝ます」
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宮下が大阪で活躍したのは政府は助かった。
もし宮下が大阪にいなかったらと考える。
「総理大臣、ペドロが大阪に来てくれ大変に助かりました」
「ペドロとは一度総理大臣として会いたい。国会に来てもらおう」
「渋谷でも大阪でも急に居なくなってしまうので、いつも説明が出来ません」
「ペドロは自衛隊よりも強い。ペドロに感謝しているが、問題の運営会社ソフトイマージ社には連絡は取れたか?」
「いいえ、取れません。アメリカに外交を通じて交渉したけど出来ませんでした」
「なぜアメリカはできない。アメリカに本社があるのだろ」
「アメリカに本社はありますが、大統領もわからないと言われました。どこにあってどうやってサービスをしているかさえ不明。NSAで調べても不明だった。目的も不明で日本だけが現在は魔物の攻撃を受けている。しかしアメリカ軍は送れない」
「大統領もわからないし、アメリカ軍もだめか。このままでは日本は崩壊してしまうぞ。国が壊滅してしまう危機だぞ」
総理大臣は大統領を頼みにしていたが、何も協力できないとなったから、ショックを受ける。
アメリカ軍が来ないなら、頼みはペドロしかいなくなる。
ペドロと交渉して日本を守ってもらう方法を考える。
総理大臣の支持率は下がっていたのは、国民が死んでいるし、自衛隊と警察官も死んでいるのが影響していた。
何をやっているんだと国民の怒りが起きていたから、内閣支持率が下がるのは気になっていた。




