『064 ケッテ街に行く』
『064 ケッテ街に行く』
「10階層の魔物は討伐できた。帰りの時間もあるし、地上に戻るのがいいわ」
「戻ろうか。十分に収穫はあった」
そこで10階層から引き上げて地上に戻る。
帰りは魔物は避ける。
時間がかかるし、キリがないからだ。
地上に戻った。
素材の報酬を得るので、ギルドに行く。
受付嬢はまた来たのですねという顔だ。
日本に行ってギルドに来て、ダンジョンから戻ってギルドに来るから二度来る。
報酬は換金してもらい、アイテムボックスに入れる。
3人になってから、ダンジョンを進むのも早くなって、10階層を攻略した。
ダンジョンに入るようになってまだ2、3日くらいなので、成長が異常だな。
他のプレーヤーは俺達の成長に驚く人もいるらしい。
すでに噂にはなっているみたいだが、なぜ成長できたかまでは謎だろうな。
「こんなにペドロが早く10階層まで行くとは思ってませんでした。ギルドとしては成長して魔物をどんどん討伐してもらいたいから、嬉しいです。西のダンジョンで物足りなくなるなら、隣のケッテ街に行くのをすすめます。ペドロなら問題なく行けます」
「ケッテ街か。行ってみます」
「ケッテ街には転移ポイントがありますから。転移ポイントなら一瞬で行けるし帰って来るのも一瞬です。街の中に転移ポイントがあります」
「ありがとう」
受付嬢にダンジョン10階層まで行ってきたと報告すると、ケッテ街を紹介される。
マロウ街で経験した冒険者が行く街と奨励されている。
受付嬢から言われるのは、レベル的に大丈夫ということだろう。
むしろ転生前のゲームなら遅いくらいだ。
ギルドを出てシュナが、
「ケッテ街は私は行ったことがない。初めてだ」
「シュナは初めてか。カリナは?」
「ないです。初めて行くから楽しみです」
「3人とも初めてとなる。いつでも帰って来れるし行ってみるか」
「はい」
ゲーム時代から街と街の移動は転移ポイントだった。
マップでは近くにあるが、歩いて行けないように設計されていた。
必ず転移ポイントで行き来するシステム。
その方が便利であるから不満はないけど。
ゲームによってそこは違いがあるし、転移魔法でしか転移できないゲームもあるかな。
そうなると移動は徒歩、船、列車、馬車、飛空艇などが移動手段となる。
徒歩はさすがに時間がかかるのは当然なので、避けたい。
大陸と大陸の移動は船になると海の上でも魔物が来る場合もあるから要注意だ。
レアなゲームでは魔物でドラゴンに乗って移動するなんてのもあるらしいが、俺はやったことがない。
転移ポイントで移動する前に武器屋の店主に借りた金の返済はしておく。
日本に行く転移ポイントはマッサージ店にあるから、マロウ街には必ず戻るようだな。
その点も転移ポイントがあるので助かる。
転移ポイントで街と街が移動できないと、マッサージ店に行くのが困難になってしまうのは嫌だった。
渋谷にはアイライブがいるから、また行きたいのがある。
とりあえずマロウ街に転移ポイントがあるので、そこに行こう。
転移ポイントは掲示板サイトで確認していたから場所は把握している。
「ここが転移ポイントだな。ケッテ街に転移できる」
「冒険者が消えた、今の冒険者もケッテ街に行った」
「行きましょうケッテ街に。ただご飯が食べたい」
「わかったカリナ。ケッテ街に行ったらご飯だ」
3人で転移ポイントに。
転移ポイントの目印は誰にでもわかるような印があって、転移した。