『062 ダンジョン6階層』
『062 ダンジョン6階層』
肉を食べに飲食店に行った。
俺もずっと食べてなくてお腹が空いたところだったから、美味しかった。
時間があれば大阪でも食事を取りたいのは、何と言っても大阪と言えばグルメの街だし、一度は食べたい。
シュナもカリナも肉は良く食べるし、獣人は肉が好きらしい。
肉を食べながら俺のレベルが354になったのを話す。
「俺のレベルが354になった」
「354! 速い、さらに差が開いた」
「えっと、一日で100くらいあがったのかい。上がりすぎです」
レベル354になったので、DランクからCランクになった。
たった一日でランクアップは普通じゃない速さなのは、このダンジョンオンラインをプレイしていれば誰でもわかる。
数日でCランクまでこれるとは俺自身も想像もしなかったし、誰も信じないだろうな。
ただバクエンだけは俺を疑っていて、俺が不正をしてレベルを上げていると疑った。
ただステータス偽装で偽のステータスを見せたから引き下がったが、このまま引き下がるタイプじゃない感じの人間だ。
疑い深いというか、友達にはなりたくない性格だな。
「シュナとカリナも今日はレベルを上げればいいさ。ダンジョンに行く予定だしさ」
「上げます。カリナには差をつけたい」
「あら、シュナのレベルなんてすぐに追いつくんだから」
「私はレベル65、カリナはレベル45。全然追いつけないわよ」
「今日にも抜くわよ」
「無理無理、私には追いつけません」
「2人とも頑張ればいいさ。さあダンジョンに行こうか」
2人とも頑張ってくれるのは俺は嬉しいと思う。
一緒にパーティーをしているだから、みんなで強いパーティーにしたい気持ちはある。
ダンジョンに入ってさっそく昨日までの6階層に行った。
俺のレベルが354なのが影響してか昨日よりも楽に戦えたので、時間は短縮して6階層になった。
「6階層です。昨日が6階層だったからもっと下の階層に行きたいですね。ちなみに私は5階層にてレベルが46になったのは報告します」
「やるな、私も負けてられないぞ」
「俺もだな」
6階層に来てカリナが最初にレベル46にアップの報告。
確かにカリナの連続切りは光っていたのは認めるしかない。
一番の活躍だったのは、シュナという獣人がパーティーに入って、刺激を受けたのだったら、シュナを加えて成功だ。
シュナも対抗意識はあって、魔法のエアーウインド魔法がさく裂している。
カリナには負けたくない感じが伝わる。
2人ともAIプログラムなのだが、なぜか対抗意識がある。
「エアーウインド魔法です!」
エアーウインド魔法は遠距離でも使える魔法なので、広範囲に魔物にダメージを与える。
「連続切りで、デビルアントを切る!」
対してカリナは1匹ずつしか戦えない不利はあるものの、連続切りのスキルで切ることで、ダメージを蓄積させる。
俺と似ているタイプなのがカリナ。
ただ速度はカリナが上回る。
「レベルアップしました。レベル66ですわ」
「うううう、シュナもレベルアップしたか、悔しい」
「負けず嫌いだなカリナは」
「だって、ペドロがシュナを、シュナを選んでしまうかも知れない」
「選ぶ? 何のことかな」
「夜のベッド」
「お、俺は別にカリナかシュナをベッドで選んだりしない」
なんのことかと思ったらベッドで俺がシュナを選ぶのを気にしていたらしい。
そんなことを気にするのがカリナらしいのかな。
シュナが来てから、カリナは対抗意識があるようだが、俺は困った状態になった。




