『056 アイドルとカフェ』
『056 アイドルとカフェ』
俺は朝になって起きると、右にシュナ、左にカリナだった。
凄い状態になっているな。
俺の腕に抱きついて寝てる。
起きてからカリナとシュナに伝えるも、まだ眠そうだ。
「カリナとシュナに言っておく。俺は今日はまた日本に言ってくる。帰るかわからないけど、好きに活動していてくれ。しかしダンジョンは危険だからな」
「日本に行くのね。わかったわ。私は好きにしている」
「えっと日本とは、どこの街に?」
「シュナはまだ知らないのだった。ペドロは街にある転移ポイントから日本に転移しているの。ゲームではない世界に」
「そんなの聞いたことないけど。カリナは行かないの?」
「行けなかったからな。たぶんAIプログラムは転移はできない。ペドロは転移出来る。そして大事なことがあった、それはシュナがパーティーに加わる時にペドロが条件があると言ったでしょ、その条件はペドロが日本に転移しているのを秘密にすることです」
「他の冒険者達は知らないのですかね」
「知らない。ペドロだけ知っている。誰にも話さないでね」
「わかりました。シュナは話しません。約束します」
「ありがとシュナ。じゃあ俺は出発するから」
「いってらっしゃいませ」
「気をつけてね」
2人の獣人を宿に残して出発。
予定としては転移レベルアップはしたいし、アイライブの4人とも会う予定。
新しく大阪にも転移できるので大阪にも行く予定と、忙しいな。
先ずは渋谷に転移をする。
渋谷とマッサージ店を転移してレベルアップする。
レベル 224になりました
レベル 225になりました
レベル 226になりました
レベル 227になりました
レベル 228になりました
レベル 229になりました
レベル 230になりました
レベル 231になりました
レベル 232になりました
レベル 233になりました
・
・・・
・・・・
レベル 250になりました
一気に30くらい転移してレベルアップする。
まだ転移はできそうだが、ちょっと渋谷の様子を見てみる。
俺がいなくても魔物は出現するらしいから、確認する。
街の様子は何も異常はなく思える。
会社員が何事もなく歩いているし、若いカップルが笑顔で話しているし。
「魔物はいないようだな。突然に来るからな」
確認して歩くと魔物はいないので安心はした。
いないのが普通なんだけどな。
ごく普通の渋谷は平和である。
アイライブの4人とは渋谷で待ち合わせしていない。
今日は俺から連絡すると伝えてあった。
「ペドロ」
「あれ、せりか?」
せりかが俺の前にいた。
なんで偶然かな。
偶然にアイドルのせりかがいる確率は極めて低いけど。
「ペドロが来きそうだなって思ったのよ。ちょっとカフェにでも行こうよ」
「うん」
カフェに入ってコーヒーを頼む。
さすがに目立つだろう。
せりかは人気アイドルだぞ。
それがカフェに来た時点でヤバい。
個室ならいいけど、個室じゃないオープンな空間では、私はアイドルですって言っている状態だ。
「カフェは目立つよ」
「大丈夫、意外とわからないのよ。それより会えて良かったわ。ペドロがゲームに帰ってから会いたいとなったし」
「俺と会いたいって。なぜかな、アイドルの仕事が忙しいだろ」
「ライブがあるんで見に来ればいいよ」
「ライブがあるのか、見たことないな」
「今日ある。来なよ」
「今日なの、行ってみたいな。でもさチケットが必要。俺はチケットはもっていない」
せりかのアイライブのライブが今日あると聞いた。
とても人気グループであるからチケットがないと入れないし、チケットが入手困難なのは聞いている。