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『048 ステータス偽装』

『048 ステータス偽装』


 レベルアップしたのをギルドには報告はしたいないから、ギルドは俺のレベルは把握していない。

 渋谷でも80匹以上の魔物の素材を取り出して渡すと、いつもよりも多いので驚いている。

 それに素材の中にはデビルアントが含まれているのを疑問に思ってもいる。


「どうやってデビルアントを討伐しましたか。ペドロはまだ初級レベルだと思いますが」


「成長したんだ俺は」


「わかりました換金します」


 少し疑ってはいるが、基本は受付嬢は魔物を討伐して素材を回収してくれればいいとなっているから、これ以上は質問はなかった。

 報酬は過去最高に多かった。


「あり得ないな。ペドロには討伐できないぜデビルアントは」


「バクエン」


 バクエンがギルドにいたのか。

 気づかなかった。

 こいつは余計な疑いを俺にかけてくるので受付嬢と違い要注意だ。

 だが誰も渋谷への転移バグは知らないのは確かだ。

 そのゲームバグを知っているのは、確認できる範囲でダンジョンオンラインのプレーヤーでも俺一人しかいない。

 バクエンは俺がレベル220になったのは驚くだろうが、スキルのステータス偽装をしてある。

 俺のステータスは初期の低いままに偽装した。


「鑑定スキルを持っている仲間がいる。ペドロのステータスを鑑定してやろう。何か変だしな。お前はデビルアントを討伐できるわけない」


 バクエンは仲間に鑑定スキルが使えるのがいるらしく、俺を鑑定した。

 するとバクエンの横に仲間が来て俺を鑑定した。

 問題は鑑定スキルによって鑑定されたのがどう見えるかだ。

 偽装スキルは完璧ではなくて、相手の鑑定スキルに影響される。

 鑑定スキルが上なら、偽装は見抜かれてしまい、俺のレベルは220と本当のレベルが見える。

 逆に低ければ、偽装されたステータスを見る。

 どっちかな。


「見えました、ペドロのステータスが。ペドロのレベルは20です」


「バカな、レベル20のはずがない、もう一度鑑定しろ」


 バクエンは仲間に再度鑑定させる。

 どうやら俺の偽装が上だった。

 何度鑑定しても無駄な作業だよバクエン。

 俺のレベル20に見えている。


「ペドロはレベル20です」


「そんなのおかしい。俺の直感が言っている。ペドロのレベルは変だと。しかし20なのか」


「そういうことだバクエン。俺は西のダンジョンに行く」


「じゃあねバクエン、ちなみに私はレベル43よ」


「獣人には聞いてねえよ」


 バクエンとはギルドで別れるも、別れる時は悔しい顔と疑問の顔で俺を見ていた。

 カリナはバクエンといがみ合っている風。

 どうも気が合わないらしい。


「冒険者の皆さん、お聞きください」


「なんだい受付嬢」


 受付嬢が冒険者に向かって伝えたいことがあるらしい。

 みんなが受付嬢に注目する。


「西のダンジョンに皆さん行ってもらっています。その西のダンジョンにて現在の最新の情報を伝えます。4階層にてオークが出現していたのはギルドも聞いていまして、多くの冒険者が犠牲者になった。人数では25人が亡くなりました。大変に残念です。しかしそのオークはもういません。10階層にて階層ボスを討伐したからです。階層ボスを討伐したことでオークが消えました」


「じゃあ10階層まではオークはでないわけだ。10階層まで行けるぜ」


「よし4階層より下に行こう!」


「行こうぜ!」


 説明では階層ボスを誰かが討伐して、それでオークは消えたらしい。

 つまりオークは階層ボスが送り込んでいたとなるから、オークよりも強い魔物と推測ができる。

 そしてそのボスを討伐した冒険者パーティーがいるわけだ。

 

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