表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/124

『045 アイドルとカラオケボックス』

『045 アイドルとカラオケボックス』



「選んでください、ペドロが」


「いやあ、俺が選べと言われても困るな。決められないよ」


 決められないし、そもそもデートするの前提じゃないか。


「私よね、甘いパンケーキ作ってあげるよ」


「るりるりのパンケーキか、待ってくれ、俺はデートしている時間はないんだ。ゲームに帰らないといけないから。少しだけ遊ぼうか」


 デートは避けたいから、少しだけ遊べるとした。


「うん、そしたらそこのカラオケボックスでいいよ」


「そうね、ボックスなら個室だし、人には見られないもん」


「じゃあカラオケで」


 話はカラオケボックスになってしまい、個室に入った。

 店員はせりかを見て確実にアイライブのせりかだと気づいているっぽい。

 俺だけ部外者だし、防具だから変だろう。

 ペドロだとわかっていればいいが、わかっていなければコスプレイヤーでしかない。

 ボックスの個室では俺も少し歌う。

 やはり歌は上手いな。

 歌うのはいいが、みなたんが俺の横に来ていて、


「みなたんね、ペドロと一緒に歌う」


「いいよ」


 腕を組んで歌う。

 みなたんは意外と胸がある。

 胸の弾力は危険だな。


「あ~~~んして」


「美味しい」


 るりるりがチョコレートパフェを俺の口に。

 甘いのが好きなるりるりが頼んだスイーツだ。

 現役アイドルとカラオケボックスで過ごすのは楽しかった。

 直ぐに時間は過ぎてしまった。


「今度も来る時はここで待ち合わせしよう、いいかなペドロ?」


「わかったよ来るよ」


 カラオケボックスで4人と別れた。

 充実した時間とは、こういうことなのかと思った。

 渋谷の街は元の渋谷に戻っていて、人込みが戻っている。

 いつもの渋谷だ。

 スマホを持った人が来て、


「私は週刊誌の記者をしています。ペドロさんですよね?」


「ペドロですが」


 週刊誌の女性記者だった。

 初めて見るが、俺が質問されるとは夢にも思わなかった。


「スライムなどを倒したのは見事でした。ゲームに転生したという噂がでていますが、本当ですか」


「本当です。俺はダンジョンオンラインで生活しています」


「どうやって渋谷に来ているのですか、ペドロだけ自由に来ているから不思議です」


「俺だけ渋谷に来る方法を知っている。他のプレーヤーは知らない」


「転生したプレーヤーは皆さん生きていると?」


「生きています。しかしゲームに転生して死んだプレイヤーは日本に戻って来ているはず。そして死体でしょう」


「死体ですか。そこはまだ我々は把握してませんでした。もっと話を聞きたいです」


「すみません。俺はゲームに戻るのでここで終りにしてください」


「もうちょっとだけ」


「すみません」


 しつこいな、これが世に言う記者っていう職種か。

 俺から色々と聞きだしたいらしいが、あまり話すと俺が雑誌とかに載ってしまうだろう。

 それは好まないので雑談は切り上げる。

 記者は残念だってはいたけど、アイライブの4人といたのは見てないようだ。

 見ていたら、もっと食いついて質問攻めだったはずだ。

 しかし情報も得られて、ゲームで死んだプレイヤーは日本で死んでいると思うが、まだ雑誌は把握してないらしく、今後には発見されると思う。

 ダンジョンオンラインに帰るとしたい。

 宿にいるカリナが待っているから、もう少し転移ポイントのレベルアップをして宿に帰るかな。

 レベルアップもしたし素材をゲットしたけど、まだレベルアップできると思う。

 ハチ公からゲーム内に転移する。

 また渋谷に戻るのを繰り返す。



レベル 127になりました

レベル 128になりました

レベル 129になりました

レベル 130になりました

レベル 131になりました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ