表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/124

『036 地下4階層に行く』

『036 地下4階層に行く』


 冒険者の話は大げさではないから。

 もしかして運営会社は俺達を殺そうとしているのか。

 本当にプレーヤーを殺すとして意味があるか。

 

「殺すのは変です」


「でも殺す意思を感じるぜ。普通はRPGゲームならプレーヤーをより楽しんでもらう工夫をするものだろうが、もちろん転生する前はそうだった。よく考えていて、初心者プレイヤーに優しい工夫もあった。マロウ街は魔物は弱い魔物しかでなくて、レベルアップさせるのに適した街。ダンジョンもあって初心者プレイヤー向けのダンジョン。それがいきなり西ダンジョンが生まれたとか言い出して、しかも超難しい設定だ。なんだこれは。頭に来るぜ」


「そうだよ、運営会社は俺達を転生させたのは、このゲームの中で全員プレーヤーを殺すのが目的だと思うぜ。そして楽しんでいるんだよ。プレーヤーが楽しむのではなくて、運営会社が殺して楽しむんだよ、クソっ」


「考え過ぎじゃないか」


 プレーヤーは衝撃の発言をしてきた。

 さすがに俺はそこまで考えてなかったのは、全員を殺すのが目的という言葉。

 ゲームの運営会社はそんなことはするはずないという先入観があったから考えてないし、あくまで運営会社はゲームを面白くすることでプレイヤー人口を広めるものと思っていた。

 しかし今の話では違っていて、運営会社ソフトイマージはプレイヤーを楽しませるよりも俺達を殺して楽しむという内容。

 信じられないが、あり得なくはない話に聞こえた。

 冒険者パーティーとは別れた。

 カリナに今の話を聞いてみて感想を。


「私は運営会社が殺そうとするのは信じられないと思いますが、確かにダンジョンの難易度は高いです。私にもわかりません。もう一度4階層に行ってみますか。状況がわかると思う」


「行ってみるか」


 カリナと相談して4階層に行くとした。

 けど危険はあるので、危険と判断したら撤退する。

 その判断を誤ると死ぬからだ。

 


 4階層に降りた。

 降りて見て探索すると、俺が思っていたのと違った。

 想像していた光景じゃない。


「なんだこれは、冒険者が倒れている!」


「みんな倒れている。人数は10人はいます」


「だめだ、死んでいる」


 倒れている冒険者はみんな死んでいた。

 ダンジョンでは死体はないのは、死ぬと自動的に教会に飛ばされてゲーム再開となるから。

 でもこの状況は死んだままだ。

 まだ死んで時間は経っていないと考えられるのは、死ぬと日本に転生されるからで、日本に死体となって発見されると予想する。

 しかしまだ死体があるというと、たった今死んだのか。


「あっ死体が消えました」


「消えた。たぶん日本に転生したんだ」


 俺の予想が当たっているなら、日本に死体が現れているはず。

 10人の死体が。

 モニター画面の前で倒れる姿を想像すると残念であるのは、同じゲーム好きでプレイしていた人には親近感は感じるから。

 となると、この近くにオークがいるとなる。


「カリナ、近くにオークがいるぞ」


「オークなら逃げましょう。ペドロでも勝てない」


 直ぐに危険を察知して3階層に上がった。

 身震いが起きた。

 ゲーム画面では感じたことのない身震いだった。

 カリナも呼吸が乱れているのは俺と同じだ。

 ダンジョンの浅い4階層でこの死体。

 ギルドはどう思っているのか聞きたい。

 とにかく3階層で魔物を討伐するのがいいか。

 カリナには3階層で頑張ろうと伝えると頷いてくれた。



レベルアップしました

レベル 108になりました


 ようやく俺もレベルアップしたけど、1上がるのに苦労した。

 でも嫌な苦労じゃないのは、ゲーム本来の苦労があったからである。

本当にブックマーク、応援ありがとうございます!!


「面白い」と思っていただけたなら


ブックマーク登録と広告下にある【☆☆☆☆☆】に応援ポイントをお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ