『034 西のダンジョンへ』
『034 西のダンジョンへ』
カリナに全てを話すと納得はしてくれたから、良かった。
カリナは俺にとっては大切な仲間だし、一緒に冒険するのだから隠し事は良くなかったから、俺もスッキリとした。
話は終わって、今日はまたダンジョンに行くとした。
ダンジョンは前回は4階層まで行って引き返した。
「ダンジョンに行く。前回は4階層まで行ったから、もっと下の階層に行ってみたい」
「バクエンと会ってオークがいた階層でした。ペドロのことを怪しんでいるのは、転移ポイントのレベルアップを何か感じ取っているかもしれません。勘が鋭いのでしょうバクエンは」
「今日は会いたくないから、会わないでいたい」
受付嬢には今日の予定を相談して、
「ペドロはダンジョンに行ってください。ダンジョンは想定よりも深いダンジョンで、名前も決まった。マロウ街西ダンジョンです」
「西ダンジョン。今日も行きます」
ダンジョンが突然に発生して、名前が付いた。
マロウ街西ダンジョンに。
この街の名前と西にあるからか、単純な名前だが別に俺は名前には興味はないので西でも東でもいい。
ダンジョンは他にも存在するので、判別しやすいように名前をギルドで付けた。
運営会社がダンジョンを作ったのであって、思ったよりも深い階層のダンジョンでしたというのは笑ってしまう。
自分たちで作ったダンジョンだろうに。
俺達は転生させられたが、ゲームプレーヤーでもあり、運営会社が面白くするためにダンジョンを作ったとしたら、プレイヤーは刺激を受けて徹夜でもしてダンジョンの下の階層に行くのだ。
そこは俺も同じ気持ちだから否定はしないけど。
運営会社がそう来るなら俺もやってやろうとなる。
西ダンジョンに向かって、最下層に行って運営会社には負けない。
カリナとダンジョンに向かうとした。
西ダンジョンに入る。
昨日に続いて西ダンジョンは、冒険者はいた。
一日経っているので、冒険者プレイヤーはある程度のダンジョンの強さ、レベルを把握してきているだろう。
重要なのはこのダンジョンはレベルが高いということ。
俺が知る限りで、ダンジョンオンラインのダンジョンでこんなに攻略が困難なのは知らない。
掲示板サイトでもダンジョンの攻略難易度は見ていたから把握はしていて、比較しても異常な難しいダンジョンだと思う。
オークが4階層に出てくるのは初めてで、初心者プレイヤーは4階層の下の階層に行くのは無理だろう。
俺もまだ現在のレベルが107まで急激に上げたが無理だ。
だから4階層よりも下の階層で魔物を狩る予定だ。
昨日も3階層までは問題なく行けたし、今日も行ける。
カリナが戦闘に入る。
ゴブリン、ビッグマウスに遭遇したからだ。
カリナは普通にレベルアップするので3階層までで十分だろう。
俺もゴブリンを切る。
数は多いのがダンジョンであるから、休む暇はないな。
カリナと2人で討伐していく。
「1階層と2階層は私でも倒せます」
「4階層は危険だ」
「オークがいます。4階層に降りますか。それとも3階層までにしますか」
「3階層だ。そこまで危険はする必要がない」
「そうですね。3階層でも十分に素材は取れますし、レベルアップもできます」
「スケルトンも戦ってみて、カリナとスケルトンも見たい」
「はい、スケルトンだって私は負けません」
カリナとスケルトンの戦いになった。
スケルトンは大きめの剣を持っているから、カリナの短剣は不利の思うが、新しい鉄のダガーがどこまで通じるかは見ものだ。