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『017 バクエンに疑われる』

『017 バクエンに疑われる』


 他にも魔物と遭遇した。

 ビッグマウスとゴブリンソードも出た。

 この魔物はFランク程度で倒せたからカリナでも倒せると思う。


「ビッグマウスを討伐できました」


「いいぞ、もっと討伐しよう」


 レベルが低いためカリナの短剣の攻撃が効果があり討伐される。

 十分に強いな。

 この調子で強くなって欲しい。

 飲食店でカリナはパーティーを追放された。

 きっと所属していたパーティーを追放されるからには、レベル差があった思う。

 カリナには合ってなかったパーティーなので、追放されて良かっただろう。

 あまり差があると戦闘で死んでしまうこともあり得たからで、死ななくて良かったとなった。

 AIプログラムなので俺が死ぬのとは違いはあるとは思うが、それでも出会って良かった。

 カリナと協力して討伐できた。


「レベルアップできました。レベル41です」


「良かったな。おめでとう」


 ちょうどレベルアップしたらしい。

 出会った時が40だったので41だ。

 普通ならこうやってレベルアップしていくものである。

 魔物と戦いをして一ずつレベルアップする。

 ちなみに俺はレベルアップしていない。

 レベルが10の時よりも今は75なので、レベルアップに必要な経験値が大きいのが理由だ。

 レベルが上がるほど、次のレベルアップまでの経験値が多く必要になる。

 レベル76になるにはもっと経験値が必要だった。

 でもそこは楽しいのでもある。

 苦労して戦ったからこそレベルアップの苦労が報われる。

 ゲーマーなら誰にも共通の感情。

 それがあるから徹夜したり、休みの日も外に出ないでプレイする。

 ゲーマー廃人とも呼ばれる人が理解されにくいとされるが、ダンジョンオンラインにも少なからず存在しているだろう。


「この調子ならもっと魔物と戦えそうだわ」


「カリナと俺のコンビはいい相性だな」


 それからも魔物と戦いをした。

 その後にギルドに行って素材の換金をする。

 すでに冒険者でいっぱいであった。

 受付嬢に素材を渡すと報酬をもらう。

 スケルトンやスライムメイジの報酬。

 スライムメイジは初めての報酬で金額も増えたのは嬉しい。

 報酬をもらうと俺に対する鋭い視線を感じた。


「おいペドロだったな、今日は魔物と戦ったみたいだが、なぜスライムメイジの報酬を得たのか疑問だ。その獣人仲間が倒したのか」


「バクエンか。彼女と一緒に倒したが何か問題があるのかな。別にバクエンには関係ないよね」


 俺に質問するように来たのはバクエン。

 彼はCランクパーティーとして会ったことがある冒険者。

 俺がFランクなのは知っているから疑問に思ったのだ。


「ちょっと気になっただけだ。だってよペドロのレベルは昨日はスライムメイジを倒せるレベルではなかったのだから。それが今日はいきなりEランクのスライムメイジの報酬は変だろ」


「俺は強くなったんだ。だから倒せただけだよ」


「それが変なんだよ。俺はレベル380だ。パーティーの仲間も200は超えているからスライムメイジを倒すのは難なく倒せる。しかしペドロには無理な魔物だ。おかしい」


「別に変じゃない。変なのはあなたの頭です!」


「なんだと! この獣人めいい気になるなよ。俺が誰かわかって言っているのか」


 カリナが急に文句を言ってしまう。

 でも俺を守るために言ったこと。


「すまないバクエン。彼女はカリナといい俺のパーティーだ。気に障ったのなら許してくれ」


「許せか、まあいいだろう。だがこのバクエンに文句をいう奴はこの街では生きてはいけないのは言っておくぞ」


 バクエンは俺が謝罪すると納得はした。

 カリナはまだ文句を言いそうだが、これ以上は言わせないようにした。

 あまり冒険者と冒険者で争うのは良くないとされていて、ギルドも禁止しているから。

 しかもここはギルドの中だから、よけいに目立つ行動は避ける。

 

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