『125 盗賊と決着』
『125 盗賊と決着』
「団長を切った!」
「エアーカッターが勝ちました!」
「クソ~~~」
団長がぶっ飛んだ。
閃光とエアーカッターがさく裂したからだ。
良かった。
団長はもう立てないだろう。
他の盗賊にも影響している。
「団長が負けた。もう戦わない、商人は差し出すから許してくれ」
盗賊は商人を建物から出して来た。
「助かりました、カリナ。ありがとう」
「良かったです。盗賊は倒しました」
商人が帰ってきたので安心した。
盗賊から狙われていると言っていたが、こんな戦いになるとは思ってなかったし、俺も反省する。
少し舐めていた。
商人と一緒に予定した届け先に到着した。
商人からは感謝されて、報酬も得た。
「ありがとう、皆さん」
「どうもね」
「盗賊の件のお礼がしたい。こちらは私の大事なアイテムです。どうぞ受け取ってください」
「石のかけら?」
「はい、この石のかけらは代々伝わる石でして、大事に持っていた石。しかし命の恩人ですから差しあげます」
「ありがとうございます」
よくわからないが石を受け取りアイテムボックスに入れておく。
ネットの情報で見た記憶を探すと石は大事なアイテムだったのがあった。
これは重要なアイテムを偶然にもゲットしたかもな。
商人とは別れてからクルド街を歩く。
ギルドもあるから寄ってみた。
ギルドにいる冒険者はかなりいて、見た目のキャラではアバターなので弱そうだったり、可愛い子だったりするも、レベルは確実にケッテ街よりも上。
ダンジョンのレベルが高いからだ。
ケッテ街のダンジョンでは出現してない魔物も出ると予想する。
ここで俺がペドロだというのは知られているのかは気になった。
ケッテ街ではイベントで俺が無双していて、ぶっちぎり1位になった。
1位になったのがクルド街にも伝わっているかだ。
俺としては有名にはなりたくはないのがあり、有名になってもメリットはないからだ。
むしろなぜ短期間で異常なレベルアップしたのかと疑われるだけで、いいことはない。
あまりジロジロきると変なので普通にするのを心掛ける。
「獣人の女2人を連れている時点で珍しいな兄さん」
「そうですか。獣人はパーティーではよくいますでしょう」
「3人パーティーで2人が獣人なのは見たことないな。クルド街では見ない顔だ。初めて来たのかい?」
「初めてですね。よろしく」
声をかけてきたのは、パーティーのリーダーらしき人で、アバターは強そうな体格をしていた。
鑑定スキルがあれば、俺のレベルを見たかもで、レベル20だと思う。
あまり仲良くはしたくないから去ることにした。
ギルドを去り、クルド街で生活するか相談する。
「シュナはこのクルド街で住むのは嫌かい?」
「いいえ、クルド街でもいいよ。ダンジョンのレベルは高くなるだろうけど、それは楽しみだしさ」
「私もクルド街の宿がいい。街も大きいし、色々な店がある」
「カリナは食いしん坊です」
「シュナだって同じよ、もっと食べないと背が伸びないのよ」
「余計なお世話です。出ているところは出てますから」
「私が出てないみたいに聞こえる」
「あら、そう思っていいですけど」
「むむむ」
「今日からクルド街を拠点としよう」
クルド街の宿に宿泊。
部屋の料金はやや高めに設定されているのは、大きい街ほど料金は高い傾向があるからだ。
新しい拠点クルド街に決める。
とはいってもケッテ街、マロウ街もダンジョンオンラインでは転移で一瞬で移動できるから、すぐに戻れるのだけど。
さっそくだがダンジョンの様子を見に行きたいのが、ゲーマーだ。
興味があるし、わくわく感がたまらない。
「ダンジョンに行くぞ」
「宿に来たのに、もう行くの?」
「行くよ」