表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/124

『014 カリナと転移』

『014 カリナと転移』


 宮下が宿に宿泊している頃、日本は混乱はおさまらないでいた。

 渋谷で連日のように魔物が出現した件だ。

 テレビ番組では専門家が呼ばれ解説した。

 呼ばれたのはゲームに詳しいIT専門家、物理学者、元警察官、軍事専門家などが呼ばれて、ダンジョンオンラインのプレーヤーが消えて、そのゲームの魔物が渋谷に出現したのを開設した。

 ゲームーであるIT専門家はダンジョンオンラインの魔物と同じ魔物が出現していると指摘して、何らかの関係がダンジョンオンラインと渋谷には繋がりがあると言った。

 物理学者はそれに対して物理的にはあり得ない現象とした。

 オンラインゲームにプレーヤーが転生したという情報には完全否定する。

 人間がゲームに転生するのは物理的には不可能だと。

 警察関係者や軍事学者は魔物の強さについて話す。

 魔法と呼ばれる攻撃は自衛隊の部隊でも経験がないし、想定していない攻撃でw対応できない。

 しかも銃で撃っても死ななかったことから、魔物が出たら住民を強制的に避難させるべきだと解説。

 そしてペドロという人物についても討論されていて、どこから来たのかさえ不明だし、剣で叩ききった強さは信じられないと言った。

 ゲームに出てくる冒険者だとすると、ペドロはゲームのプレーヤーなのかと推測もされ、ペドロが全滅させたとも話された。

 そして問題になったのは、この魔物が現在は渋谷の一部にだけ出現しているが、もし日本中に出現した場合は、日本はどうなるかと質問されると、日本は終わると結論になる。

 どうすることもできないし、全員が死んでしまうともされた。

 このニュースは世界に配信されて、各国は日本への渡航を禁止した。

 インバウンドで外国人観光客で盛り上がっていた日本には痛手となる。

 インバウンド観光客がゼロとなったため、ホテル産業は大打撃を受けた。

 そして掲示板サイトでは、色々と書き込みがあり悲観的なことが書かれた。



>日本終了か草

>いやペドロが救世主になるよ

>スライムって可愛いのかな

>食われろお前

>オレは名古屋だから良かった

>今のうちに日本脱出しよう




ー------------




 昨日は宿に獣人のカリナと宿泊した。

 寝るのは報酬を得ているから心配はないが、予想外にカリナは俺のベッドに入ってくる。

 なぜ入ってくるかはわからないが、本人は嫌がっていないので、そのまま朝まで寝たわけだ。

 宿を出てから朝食も取る。

 ゲームに転生したのに不思議なことに空腹感はある。

 食べないとダメのようで、そこはプログラムされているようだ。

 パンとコーヒーを飲んだ。

 軽い朝食を終えておく。

 カリナと2人で歩く。

 さて、今日はどうするか。

 カリナには俺の秘密は話していないけど、知ってもらう必要はある。

 一緒に行動するのだし、秘密のままとはいかないから。






 カリナに貧民街に行くと伝えて、例のマッサージ店に入る。


「ここは冒険者ギルドではないよね」


「うん、ギルドではない。でもカリナには教えておきたいことがある。マッサージ店だけど、この扉には秘密があるんだ。カリナは入ってみて」


「あれ、入れません、扉から先に入ると弾かれてしまう。なぜ?」


「やはりカリナは入れないか」


 予想ではカリナは転移ポイントには入れないと思っていたから、カリナは入れずに不思議に思っている。

 AIプログラムなのは決定だと思うのは、もし嘘を言っていたら転移できたからだ。

 しかし転移できないのはプレーヤーではない証拠であるから、カリナは信用できる。

 転移ポイントの秘密を見せても大丈夫だ。

 カリナは不思議そうに俺を見ている前で扉を通過する。

 いつものように渋谷に転移ポイントで転移。

 


 

レベルアップしました

レベル 37になりました

スキル 命中1を覚えました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ