『105 イベントは終わった』
『105 イベントは終わった』
「受付嬢、これを取ったぞ」
「黒炎のダイヤですね。おめでとうございます。ペドロがイベントクリアした冒険者です」
「おめでとう、じゃないぞ。イベントは中止しろ。危険すぎる。12階層に行ったらボスにベヒーモスがいた。そして鎧の騎士がいた。鎧の騎士から黒炎のダイヤをもらったが、ベヒーモスとか無理だろ。なぜ先に言わなかったんだ? 30人の冒険者が最下層にて死んだぞ」
「30人ですか。それは悲しいです、残念です。ただ私はイベント情報しか聞いてません。ボスのことは聞いてませんのでベヒーモスも鎧の騎士もわかりません。すみません」
「すみませんかで済むか!!! ペドロが死んだらどうすんだよ
!」
「すみません。イベントはクリアしたので終りです」
「こいつ~~~~~」
カリナは怒りで受付嬢を殴りそうだが、よく考えれば受付嬢はAIだし、何も知らないのだろう。
怒っても意味がないのでカリナをおとなしくさせた。
ギルドに帰った冒険者達は衝撃を受ける。
「本当かよ、ベヒーモスがいたのかよ。死ぬだろ」
「最下層に行かなくて良かったぜ」
「ペドロは強いな、ベヒーモス討伐したらしいぜ」
「ペドロはAランク以上の冒険者ってことか」
俺と受付嬢の会話を聞いた冒険者。
俺を恐れている感じだ。
ベヒーモスを倒せる冒険者はここにいるのが不思議って顔だ。
受付嬢に怒っても仕方ないし、運営会社ソフトイマージ社に責任があるが、運営は何も答えないし、質問すらできない状態。
アメリカに本社がある以外は謎。
日本に行った時に鎧の騎士について調べたい。
俺の知らない未知の騎士だった。
魔物なのかというと、魔物じゃない感じもしていて、もしかしたら運営会社ソフトイマージ社のキャラか。
ゲームのキャラとは別に関係ないキャラも存在する。
特殊なキャラでゲームに出てくることがあると聞く。
不正をしたキャラに制裁したり、捕まえることもあるらしい。
そのキャラは無敵だと聞く。
まさか、俺が不正をしているから運営会社ソフトイマージ社が送り込んだキャラの可能性。
考えているとキリがない。
ベヒーモスを倒したのは良かった。
素材を換金した。
とんでもない多額の報酬になった。
「ああああ、凄い金額」
「ペドロ、肉でも食べましょうよ」
「肉はいくらでも食べられる。カリナもシュナも好きなだけな」
「嬉しい」
多額の報酬をアイテムボックスに入れた。
こんだけ金があれば生活するのに何も困らない金額だった。
ベヒーモスはAランク魔物であり、Bランクの冒険者ですら死ぬと言われるから、倒す価値はあった。
ベヒーモスを討伐したことでレベルアップしていて、レベル901から910まで上がっていた。
「イベントは終わったし帰ろうか」
「うん」
ギルドを出てから宿に帰った。
宿ではご飯にした。
ダンジョンにてイベントをしてバトルもしたからだ。
「何か食べたいな」
「ペドロにはコメ料理がある。買って来たので、辛いコメだけどいいかな」
「いいね、俺は辛いコメ好きだよ、出してくれ」
「はい、シュナのもあるのよ。3人で食べましょう」
「辛い!! でも美味しいよ」
カリナが持って来たのはコメをトウガラシなどで味付けした料理だった。
辛過ぎるのは食べられないけど、食欲がわいてくる。
食べるのが止まらないな。
カリナはどうかなとみると結構食べているな。
「カリナは辛いのイケるのか」
「辛いです! でも好きになりそう」
「ひ~~~~」
「大丈夫かシュナ。無理なら止めた方がいいぞ」
「そうよ、苦手だったみたいね」
「食べられる! カリナが食べられるんだもん。私だって食べるもん、ふぃ~~~辛い」
「あははは、だからやめろって」
シュナはカリナとは逆に厳しい感じか。
他の物を食べた方がいいな。
胃を壊すぞ。
「辛い~~~~、水、水、どこよ、ないよ~~」
「危ないからシュナ」
「暴れるな、落ち着け」
「水、水~~~~あああああ」
「ああああ」
「辛い~~~~」
シュナは水を探すも、手にできなくて暴れると、俺の方に倒れてきて、俺は椅子から落ちてしまう。
すると倒れた俺の上にシュナが重なっていて、水と叫んでいる。
しかし暴れるほどにシュナの大きな胸は俺の目の前で揺れた。
凄い迫力だな。