再びの 森へ
「さて、と。」
ちょっとだけ
いま、ちょっとだけ
感傷的になっていた俺は
とりあえず俺に掛け声をかけて森へ歩いていた。
歩きながら報告書をめくると
やはり
新しい頁は更新されておらず
寧ろ 薄くなっているインク
「インクまで薄くならんでも………。」
薄くなったという「僕」の事を
心配しつつも
俺はまた歩いて行った。
もう、雪の無い アスファルトの道を。
………………………………………
「 おや またかい 」
「 おまえら、何やってんの??」
森の入り口にはまさかの
冬の精霊 春の乙女
そんな事 あり得るの???
まぁでも
実際 いんだから 仕方ねぇやな
ま、無視して
行こっ。
「「そうは とんや が」」
「ねぇ、何処で覚えてくんの??」
ふわり ふわりと
纏わり付く
ヤ ツ ラ を
避けつつも 進む俺
また 甘いの
餅♡ 焼くといかんからな。
うむ♡
ズンズン ずんずん 進む俺
ふわ ふわふわ フワリと
彷徨い ついてくる 二人
なんなの ほっといて
俺いま 真実の愛 に
気が付いたとこ だから!!
「なまいき だね 」
「わたしの いろ か で」
「やめろ。」
「「ふぅん 」」
「おもしろく ない 」
それ意外と堪える ぼく
でもそのまま すすむ
「 でもさ そういや 」
「なんだい 」
「 まえの あれは さ」
「そう さね 」 「アハ 」
「おなじ だよ 」
「ねえ また おなじ 」
「なくのに ねえ」
「まあ それも いいさ 」
「そう 」
「こいすらないなら ね」
「そうさね いみが ない 」
「あのこも すこし は よいおもい な」
「「そうさ ね そのくらいは 」」
ふぅん?
思うにコイツらは
甘いのの おしごと を解っている
まあ そりゃそうか
きっとずっと
この森で
きっとずっと
おくすり を
作り続けていた筈なんだ。
もう いない 母親と一緒に。
母さんと別れたばかりの俺は
無性に胸が 騒めいて
足を 速めた。
あのこが 待ってる。
俺を。 一人で。
それは普段 インドア派の俺を走らせるには
充分な理由で
遅いかもしれないけど俺は俺なりに
必死に走って
いつの間にやら 森の奥へ奥へと
誘われていくのだ。
己も
知らぬうちに。




