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甘い アレ


その夜





最近 起きてるような  寝ているような


半覚醒状態の 俺



甘いのが 寝室へ来た事はわかっていたが


そのまま


         オネンネ


しようと して        してますけど?!






「ちょ  ちょちょ   あ、甘いの、さん??」




月明かり



ベッドに横になっている 君


後ろ姿の  流れる  今日は 金茶の かみ


顔は見えない


      表情も 勿論


            しかし俺はその気配で




    ああ、今日は甘いの ナシ



なんだなと


              理解したのである。








しかし                何故だ?





思い当たる  理由は一つ


あの   俺のネコが持ってきた



          おてがみ



                    な。





うーーーーーーーーーーーーーーーん?


しかし  それで何故


俺の  俺の     癒し  幸せ


  愉しみ   趣味   生き甲斐



            その 君の 甘さを




取り上げられなければならんのだ???



ちょっと  おてがみ   に


文句を言わねばならんのではないか?!?







しかしきっとなにか   り  ゆ  う  が


ある筈なのだ。


なにか    り  ゆう が     ある





「いや、気分でしょ」とか言うなよ?


俺にとっての死活問題やで?





月明かりに照らされる  ほぼ金髪の波打つ髪


細い肩   


俺たちの  薄い   上掛け


そこから分かる  君の柔らかな 曲線



部屋の端を動く  小さきもの


隣の部屋の  影の気配


外を飛ぶ   フクロウ


明かりはあるが  見えない月



カーテンの無い窓からは


四角の切り取られた 夜空が ここのつ



寝息なのか 規則正しい呼吸が聞こえてくる頃


俺は自然と


手を伸ばす


君の髪に



 そう 俺は いつだって 君に触れたい



   きっと 俺の言いたい事を 解って



 そっぽを向いているであろう     君に



       大丈夫  きっと





      俺は帰ってくるからと






 思いつつ  髪を梳く


           丁寧に  柔らかい髪を



そっと 手に取り  少しずつ  梳いていたんだ




















 「   やはり いくか」


「そう、だね。ちょっと心配だし。内容、見てないけど「死ぬ」とかじゃ、ないんだろ?」



「 まあな それなら はなすだろう」


「うん。そう思った。」





くるりと首だけ回して 話し始めた 窓


ちょっと   ホラー


何となく彼女の肩を掴み 抱き起こす


ちょっとホラーのままは、ね


うん。






間近で見る窓は  やはり


魔性の美しさと  恐ろしさが同居していて



俺は 見納め ならぬ  見溜めをしようと



        じっと ずっと



その広さ  深さ  彩り  明度  伸縮する



 その  海底のような


           天空のような



   

   全てはあるが

            ひとつはない




       その  窓を






  小さく


               大きな  






        その 俺の窓  











しばし お別れ か。


まさか  死ぬ思いで辿り着いたのに


自分から出ていく事が  あろうとは。




「俺、帰ってこれる?」



その 最重要にして最大の疑問 を


窓にぶつけた  俺


もし


もしもし かめ   いや



もし帰って来れないと  言われたら


もっっっっすご   困るけど



聞かずにいられぬこの質問


なんとか お願いします。窓さま?





窓は少し 嫌そうに細めながら 俺を見る。



「  どりょくしよう このこの ため」



「てかさ、窓はさどうなの?俺の事、「まあ、いいか」とか言ってたけど。キミタチ、どういう関係?」


俺は じつは初めて知ったのだが


甘いの♡には  ドキがムネムネしちゃって


うまく話せないけど



   意外と結構  窓  には強気やん




窓は面倒臭そうに  俺を見てる。



「いや、答えたくなかったらいんだけど。ちょっと気になった。」







        すると瞬間








世界はまた無限に


                 


                 急激に拡大し





  雪景色

               夏の島





    



    紅葉のいろは坂





    


                春の凱旋門





   ヒマラヤ




              

               カタコンベ





虹の島




   


           大気圏






    


      マヤ




        

             レムリア






     

     火山






        

               Pacific Ocean







    Birthstone






       


            

 


      俺も




      


             還






   

   

   生まれ た






          

                  場所に。




























そうして目が覚めると 俺の顔を覗き込んでいたのは



母さん  



だった。







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