世界の窓
「なあ。教えてくれるんだろう?」
「彼女を 救う方法を。」
単刀直入にそう、訊いた俺を
品定めする様に じっくり
舐め回す様に
俺の 表も 裏も
上も 下も 爪の先まで
ぜ ん ぶ
じっくり 見た後。
その、世界の窓は 言った。
「まあ いいか」
ちょっと ズッコケた俺は
「妥協かよ!!」と即座にツッコミを入れたのだけど
そんな事は 意に介さぬ その窓は
「よく きけ」
と 徐ろに 話し出した。
その 彼女の 秘 密 を。
………………………………………
「 あれが さがしているのは」
「うん。」
「おまえを ころさぬための くすりにつかうもの」
えっ
い き な り
そゆ 感じ????
「う、うん、それで?」
「それは ひかる なにか 」
「なによ?」
「その ときどきで へんかするもの」
「えー。マジか。」
「そのくすりがないと おまえはそのうちしぬ」
「えっ。」
そ、そそそそそそそそ そそそ そーなん?
ま、まままま まままま まあ
し、ししにに 死にに 来たんだけど、さ?
もう、俺 甘 甘いの の カレピ♡だし?
ちょ、まて ふざけてる場合じゃねぇ
「マジ?すぐ死ぬの?」
「いいや だが いずれ しぬ」
ヒョーーーーー
そう、はっきし言われちゃうと なぁ?
うーーーーーーーーーーーーーーーむ。
「そして おまえが しぬ あのこも 」
「すなわち し 」
? 俺が死ぬと甘いのも死ぬ??
「えっ?俺が死ぬと甘いのも死ぬの??なんで?」
「おまえ わからいでか 」
えっ ぜ、全然、わかんねーけど??
みんな、わかんの??こんなの??
「教えて。」
「 あれは 」
「 せかいから うけとる おり」
「うん?「おり」って、なに??檻?」
首を振る窓。
見た目は甘いのだから、可愛 可愛
だけど 話の内容は 物騒。
「おりとは」
「あくの ような もの」
「ああ、そう言われると何か分かる気がすんな。なんか、要らないものね、汚いものとか。」
「 そう だ」
「あれは そのおりを みに ためる」
「うん?溜める?」
「そうだ それが わたしたちのなりわい」
「 汚いものを溜めるのが、仕事なの?」
なんで?
どゆこと??
「おまえ みたろう 」
「くすりをつくるのだ そのおりを」
「くらって な 」
「おりを、喰らう?」
薬を作る時に、おりを喰らう
それは
もしや
俺が一体なにを ごっくん
しているのかと
普段から思っている、アレ じゃ
ないのか???
「アレが、そのおりだとしてさ。それ、飲まないと駄目なの?」
至極単純な 俺の ギモン
しかし 窓は
その 広くて ちいさな 窓に
すこし 寂しげななにか を
浮かべると こう言った。
「そういう もの なのだ 」
「そうして いきる 」
「そうして いきてきた」
「 これまでも 」
「 これからも 」
「 しかし 」
世界の窓は その
世界を
ぐん、と 一気に
地球を飲み込む程に 拡げ
その 何とも言えぬ
美しさを
俺に見せながら 言った。
「 あれは おまえに 」
「 あった ふたたび 」
「 いちどは てばなした おまえ」
「 なぜ 」
「もどった 」
「「「「「「「「まどわせるな」」」」」」」」
その 何処だか分からぬ 空間で
世界の
窓の 支配下
上だか 下だか 火なのか
水なのか
土か
風か はたまた鉄か
木か
泉 柱
森
海
回廊
窓
屋根
坂
墓地
山
雪
花
滝
空
雲 鳥
青
深紅
世界の窓の中 掻き混ぜられる
俺
俺 ?
俺 とは
人 とは
命
生
魂
真
身
神
鍾
万
物
俺
君
窓
影
光 明
探
捕
摑
求
自
探
探
何
解
理
あれ
あれだ
掴め
負けんな俺
そうして俺は窓の中
まだまだ
回る
それは 運命の 輪




