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甘い しごと


はい。


じゃあテキトーに説明します。


え?いらんて?

甘い話がいい?


うん、俺も。


まぁでも、聞いてよ。


俺の甘いの、仕事してんのよ。何だかよく分かんないんだけど、多分、仕事なの。



それね、


最初は秘密っぽかった。


あんまし 俺がいる時やらないの。


あのさ、最初に机があったじゃん。あれ?言ってなかった?

まぁ、あるのよ。


その上にさ色々なものがあるから、きっと何かを作るんだろうな、と漠然と思ってた訳。



そしたら、ある日


多分、仕事が溜まったのか あの 甘いの


何か 始めたの


可愛 可愛 何しても 可


はい


基本的に俺は 独り言言ってるか


食事の片付けするか←用意は甘いのが


影と下らないことするか


なんだけど


その


俺が気になってた 机の 色々


摺鉢とか 蝋燭 ハーブみたいなやつ ガラス瓶

なんかのレシピ 妖しげな実


そんなの 色々


どうやら それが 甘いのの仕事らしいのよ



始めはあまり、見せたくないみたいだったけど

ある日

鳥が 窓ガラスを叩いたんだ




…………………………………




「催促が来てる」

「わかったわ」


それだけ言って 飛んでった鳥


俺は影と俺の甘いの以外の生き物

初めて見たのよ


影、生き物か知らないけど


まぁ鳥も喋ったから 鳥かどうか分かんないけどね


それから俺の甘いのは 黙々と仕事を始めた


何だか

妖しい

しごと



何かを擦り潰したり

煮たり

切ったり

混ぜたり

書いたり


していたけど


一度だけ、外に行ってすぐ帰ってきた


その手の中には 小さな小瓶 まあ小さいから小瓶


帰ってきた甘いのからは あの


俺の 俺だけの


甘い 匂いがした




えっ



もしかして


もしかしてだけど


もしか して?


それ それそれ その手に持つ それは


まさか まさか?


ま さ か   の????



それ、俺のじゃないの?

甘いの。

え?


これ聞いていいやつ?

駄目だよね?駄目駄目駄目だよね?

やっぱ?駄目?でもさ


あれ 俺の甘いの    じゃ、ないの??



えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


甘いのって


ひとに あげるの?


いや、人じゃないかも 鳥かも だけど


なんでか なんでか分かる


あれはきっと  魔女のくすり


そーゆーやつだよね?


まぁ


まぁまぁそれに 救ってもらった俺だけど


そうなんだけど



マジ?


でも


でもでも


違うかもしんないし 勘違いかもだし


もし そうだとしても


俺が


俺が


何の関係もない 居候のタダ飯食いの俺


ずーーーん


自分で言って凹むわ



何かを言えるわけもなく







そうして俺は


家の中で


はじめての家出をした


のだった   チーン






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