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エクリプスの迷宮(クソゲー)  作者: 日月月明日日月
第一章
21/250

 第一章のデータベース




第一章に登場した、キャラクターや世界観の紹介です。




【主要登場人物】


<アキト>

主人公。本名は日下(くさか) 明人(あきと)。18歳。

性格は穏やかでおとなしく、多数の人が集まる場において目立つ方ではない。人の良い所を探したり見つけたりすることに前向きな、人が良く優しい性分をしていると言える。ちょっと童顔なのを気にしており、それについて言及すると拗ねがち。

迷宮攻略における冒険者としては軽戦士タイプ。魔法を使ってみたい、それを上手く使って戦えるようになりたいという想いも積極的であり、剣での戦いに拘らない伸び方をしていきそうである。言い換えれば、手を広げようとする代わりに尖った能力を手にしにくいタイプでもあり、良く言えば万能型、悪く言えば器用貧乏になりそうな典型例。小さい頃から何かを頼まれたり任せられた時、面倒臭がらずに頑張ってしまえる子だったので、そういう育ち方をしていけるのなら本人も望むところだろう。その何にでも一生懸命な努力が上手く現実と噛み合えば、誰より速く成功への軌道に乗るタイプである。


<ヒカリ>

この世界におけるアキトの初めての友達。本名は月城(つきしろ) 陽里(ひかり)。18歳。

いつでも元気いっぱいで、面倒見が良く、どこでもムードメーカーになれるタイプ。一方で、明るく活発な表面上に反し、実は性根はかなり臆病。ちょっとしたことでびっくりして、慌て、場合によってはひどくパニクることも。例えば肝試しなんてさせられたら、最初から最後まで悲鳴をあげていそうなほどサプライズに耐性が無い。

装備品は露出が目立つほど軽装で、何よりも動きやすさが重視されており、例えるところ盗賊タイプの冒険者になったようだ。要は敵の攻撃の回避能力と逃げ足に秀でており、ホムンクルスとの交戦で痛い目に遭うのを怖がった結果の装備である。一方で、それだけ怖がりで痛がりな割には、避けられないとわかった苦境には根性出して挑んでいける、勇気と忍耐力に溢れた溢れた女の子でもある。


<イレット>

エクリプスの使者と称される、この世界における重要な立ち位置にある人物の一人。見た目は21歳ぐらいの女性。

この世界に召喚されてきた者達を、最初に迎えて事情を説明する立場を担っている。それ以降はしばしば街に現れるなど、不定期にしか人前に姿を現わさないが、見るたび着ているものも口ぶりも変わりがち。いまいちどれが彼女の本当の性格を表した態度や服装なのか、多くの人にはわからない。古くからの付き合いであるニケが言うには、純白の神官服に身を包んだ姿が彼女の正装で、人情に厚く責任感のある女性らしい。しかし気分と状況次第で、服装も口ぶりもコロコロ変わるので、いまいちそれは周囲に信用されづらい。


<ニケ>

エクリプスの使者の一人。見た目は30歳手前ぐらいの、和服姿の女性。

この世界に召喚されてきた者達に、この世界の歩き方を手ほどきする役目を担っている。一通りの説明を終えた後でも、普段から構えている居酒屋に会いに行けば相談相手にもなってくれる、分け隔てなく面倒見の良い人物である。

少々古臭い語り口を除けば癖が少なく、優しくて美人な居酒屋の若女将という、シンプルな印象を言い表す言葉がぴったり当てはまる。一方で、冒険者を危険な地に誘いかねない情報を快く思っていないこと、それをはっきりと強い言葉で発するなど、頑なな一面を見せることもある。エクリプスの使者の中でも、冒険者達には最も身近かつ親身になってくれる女性であり、多くの人々に慕われる立場にある。


<アルエッタ>

エクリプスの使者の一人。見た目は9歳ぐらいで、紫色のぶかぶかローブに身を包む、魔女の恰好をした幼女という風。

エクリプスの迷宮の第5界層、グリモワール図書館を管轄する魔法使いであり、いつも所定の私有区画で読書に耽っている。見た目が幼い割に、態度は冷たくエラそうで、冒険者達の反感を買いやすいところがある。話しかけても読書の邪魔をするなとばかりに睨みつけてくるが、魔法関連の話を振ったり教えを請うなどした場合は、態度はさておき良い返答してくれるとニケから評されている。初対面のアキトを前にして、顔を見ただけで習得済みの魔法を言い当ててくるなど、魔法使いとしての能力高さの片鱗は垣間見せている。




【世界観】


<エクリプス>

アキト達が召喚されてきた世界の創造主とされる存在。神様に似た立ち位置にあるが、それを信仰する宗教が特に目立って存在するほどでもなく、普段は基本的に人々から忘れられている存在である。

自分の作った世界がもっと賑わえばいいと望んでいるようで、よその世界から人を召喚(≒誘拐)してくることにお熱の神様。人口増加に伴っては世界の拡張にも精力的で、今なお自分の世界が人口増加の一途にあることにはご満悦だろう。一応、エクリプスの迷宮やタマネコ族の営むサービス施設、帰り道の確約など、召喚してきた相手を迎える準備と待遇だけは良い。一方で、複数人の使者に召喚してきた者達への対応を任せ、自分は己が世界の人口増加にばかり勤しむ態度は、エクリプスの使者としてこき使われる立場のイレットからボロカスに批判されている。


<ルフレヴォーネ>

アキト達が召喚されてきた世界の総称。創造主エクリプスの手によって生み出されたとされる。

エクリプスの迷宮を中枢に栄える世界であり、何かと人を異世界から召喚する主神エクリプスのせいもあって、様々な種族が過ごしている。突然召喚されてこの世界に来た人々は、はじめ酸っぱい口でエクリプスを批判することも多い。しかし、何だかんだでこの世界に馴染んでいく人の方が遥かに多いらしく、それだけ過ごしやすい世界ということなのだろうか。元の世界への帰り道も用意されているにも関わらず、この世界は肌に合わないとして元の世界へ変えることを選んだ人も、意外なほどに少ないらしい。不思議、不思議。


<エクリプスの迷宮>

いくつもの界を繋げられて成る、無限世界とも例えられる空間。

要所に据えられた転送魔法陣を、さながら階段のように用いて界層を移動していく構造であり、果たして第何界層まであるのかも判明していない。自然発生する魔物(ホムンクルス)と呼ばれる存在が冒険者達の行く手を阻むが、これらを撃破することでお金(ジェム)を稼ぐことが出来る。迷宮の随所には本棚があり、そこで魔法を習得するための魔法書(グリモワール)を獲得できる。深い層に行くほどホムンクルスも強くなり、攻略も難しい環境となっていくが、ジェムやグリモアといった収穫物の量と質も向上するため、より奥地へと踏み込むことには相応の価値がある。第100界層の試練を乗り越えれば何でも願いが一つ叶う、という信憑性の保証された逸話があることもあって、連日この迷宮のより深くへと挑戦する者は後を絶たない。


<ヴィルソール>

この世界に召喚されてきた者達が最初に訪れる街。エクリプスの迷宮第1界層とも定義される。

召喚されてきた者達へのサポート施設に溢れた、非常に平穏な街である。エクリプスの迷宮に挑まんとする冒険者の集う街であるため、酒場やギルドといった荒っぽい人達の集まる場所は少々殺伐としがち。しかし主神エクリプスのお膝元ということで、あまり過剰に街の秩序を乱すような悪事をはたらこうものなら(バチ)が当たるとも言われる。多少のやんちゃはともかくとして、大きな悪行に手を出せない聖地であるため、間違いなくこの世界では最も秩序の保たれた空間である。


<居酒屋 凪>

ニケが店主を務める居酒屋。

中世西洋風の街並みのヴィルソールにおいて、露骨なぐらいに浮いている和装建築である。しかしそのぶん目立つので、視界に入れば他の店と間違えようがない。飲食店としては相場よりかなり割高な価格設定にされているが、来店者は飲食よりもニケに会うことを目的としていることが多いので、目に入れば迷わない外観はその点において非常に有意義である。


<グリモワール図書館>

エクリプスの迷宮の第5界層。多数の書物と魔法書を取り揃えた大図書館。

迷宮攻略の手がかりとなる書物や、使い捨てで魔法を発動させるグリモアの販売、作った書物の販売委託、迷宮で拾ったが余ってきたグリモアの焚書など、この場所で出来ることは多い。管轄者は非常に不愛想で人当たりの悪いアルエッタだが、そんな彼女に魔法について教えを請いに来る者達も意外と多いそうだ。


<インデックス>

ステータス画面みたいなもの。アキト達はウインドウ形式で表示しているが、仕様をいじれば書物形式・巻物形式など、所有者好みに形を変えることも出来る。

この世界に召喚されてきた者達の多くは、やがてエクリプスの迷宮に潜ってホムンクルスと戦う機会が訪れやすい傾向が強いのに対し、戦闘時における自らの能力を正しく把握できている者は比で大きく劣りがちである。それを解決するために創造主エクリプスが、使者のイレットらを介して、召喚してきた者達すべてに与えているとされる。エクリプスの迷宮を歩けば地図を記録してくれるページがあったり、習得した魔法の一覧、あるいは白紙のページをメモ代わりに使えたり、用途は非常に多い。使い慣れると、無いと困るように感じるほど便利なツールとされる。


<ライブラリ>

グリモアを無限収納できるツール。グリモアだけとケチなことを言わず、グリモワール図書館で購入した一般書籍なども収納することも出来る。

この世界においてはグリモアが、冒険者の余力を回復させるアイテムの代わりとしても成立するため、ダンジョン攻略の上においては無限収納のアイテム袋としても機能する。しかし実は、同名のグリモアは15冊までしか入らないという制限もかかっており、意外と制限がかった一面も持っている。体力回復に使えるグリモアを、金にものを言わせて百冊や千冊も買って迷宮に挑む、といったことは出来ないようだ。

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