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プロローグ
主人公、月野悠は黒髪で輝くような瞳を持つ普通の18歳。
過去に両親が離婚し、持病持ちの母親に代わり高校は通わず、母と15歳の妹の為に毎日アルバイトをしている家族想いな少年。
そんな悠の毎日の楽しみは本を読むことだ。
いつも通りバイト終わりに本屋に寄り、次に読む本を買い、家に帰ると鞄の中には身に覚えのない本が。
表紙には「ヴァナサ」という字。
この本が異世界への扉ということを彼はもちろん知らない。
これはごく普通の18歳の彼が、入り込んだ世界で「普通ではない」冒険するお話だ。